トラックやバスに使われる電装品のほか、持ち運びできる冷蔵庫、発電機などを製造する沢藤電機(太田市新田早川町)。ビジョンに「デンキと共に生きるサワフジ」を掲げ、アンモニアから水素を効率良く作る技術の開発や、電動トラックなどのモーター製造にも乗りだした。

■仕事内容

 自動車の燃費を向上させるため、エンジンを赤信号で停車しているときは止まるようにしながら、右折で対向車の通過を待つ場合は回り続けるようにする―。車両システム制御設計課の吉田建司さん(30)は、このような自動車の制御に必要な基盤や装置の設計を担う。「自分の設計した部品を搭載する車を街で見ると、自分の仕事が社会につながっていると思えてうれしい」と話す。

 業務を進める上で、自分の判断は正しいのかを確認するためにも常に「報告・連絡・相談」を心掛けている。技術についての専門知識から仕事のやり方まで幅広い引き出しを持つ先輩と積極的にコミュニケーションすることで、得られる学びがたくさんある。

■キャリアアップ

 大卒者は入社して3カ月間、生産ラインの業務に加わり、社内で人間関係をつくりながら、ものづくりの現場を学ぶ。工場実習の後、文系出身者は事務系、理系出身者は技術系の部署に配属され、指導係の先輩に教わりながらスキルを高める。

 経験を積むほどに製品開発や企画に関わる機会が増える。取引先企業に出向することもある。吉田さんは「先輩のように引き出しの多い人材になりたい」と意気込む。

■就活ポイント

 吉田さんは地元に自動車製造工場があり、子どものころから自動車産業を身近に感じていた。自動車に関わる仕事をしようと自然と考えていた。

 就活時には、先に内定をもらっていた友人からの助言が役立った。後輩には「友達の話を聞いたり、企業説明会に行ったりするとネットでは分からない知識を得られる。自分の足を使っていろいろ挑戦してみるのが一番」とアドバイスする。

よしだ・けんじ 太田市出身。太田工業高―東洋大理工学部電気電子情報工学科卒。2014年入社。設計や部品調達の担当をした後、17年から1年間、取引先の日野自動車(東京都)に出向

吉田さんの1日

6:30 起床
8:00 出社。フレックス制のため各自で出社時間や退勤時間を決められる。図面を描くほか、取引先とメールのやりとり。実験室に行き、製品の検査をすることも
11:30 昼食。家から持参した弁当を食べる
12:30 午後の業務開始。火、木曜に課で打ち合わせがある
17:00 退社。19時ごろまで仕事することも。帰宅後は子どもと遊んだり、お風呂に入ったりしてゆっくり過ごす
23:00 就寝

企業データ

▽設立 1919年5月
▽従業員数 約920人(パートを含む)
▽連結売上高(2021年3月期)
 266億5500万円
▽新卒採用数(21年4月)
 大卒10人、高卒14人
▽初任給
 大卒  21万2300円
 高卒  16万5000円