「創業支援した店が繁盛しているのを見るとうれしくなる」と話す設楽さん

 中小企業が金融機関から融資を受ける際に公的な「保証人」となり、返済不能時には代位弁済を行う県信用保証協会(前橋市大手町)。県内企業・経営者の“伴走者”として、近年は経営支援業務にも力を入れている。

■仕事内容

 入協8年目の設楽拓矢さん(30)は、本店営業部保証第1課に所属する。信用保証の申し込みを受け、決算書などの書類確認や経営者との面談、現地調査などを行う。「創業の資金調達に携わった飲食店の駐車場がいっぱいになるほど繁盛しているのを見ると、この仕事をしていて本当に良かったと思う」とやりがいを語る。

 世の中に存在するさまざまな業種・ビジネスモデルに関する幅広い知識が求められる仕事でもある。「法律の知識も必要で、常に勉強です」と気を引き締める。

■キャリアアップ

 総合職で採用され、「保証審査」「経営支援」「代位弁済」「管理回収」「総務・経理・企画・システム関連」のいずれかの部門に配属される。その後は半年間の職場内研修(OJT)を行うほか、通信教育制度もある。勤務地は前橋の本店のほか、高崎、桐生、太田の各支店となる。

 保証協会は、全国47都道府県と4市(横浜、川崎、名古屋、岐阜)にあり、職域などに応じた集合研修なども行う。

■就活ポイント

 設楽さんは学生時代から金融業界に興味があり、Uターンを念頭に就職活動を始めた。県信用保証協会は公的機関であり、広い視野に立って親身に経営支援ができるところを魅力に感じたという。

 面接では原付きバイクで山梨から横浜まで走った経験を話し、自分の人柄を偽りなく出すよう心掛けた。後輩には「自分がなぜその職に就きたいのか、突き詰めて考えてほしい。そうすれば面接でも応用が利くはず」とアドバイスしている。

したら・たくや 1991年生まれ。前橋市出身。前橋南高―山梨県立大卒。2014年に入協し、高崎支店や桐生支店を経て20年4月から現所属

設楽さんの1日

7:00 起床
8:00 自転車で出勤
9:00 始業。企業の決算書などを詳しく読み込み、保証審査をする
12:00 昼休み。先輩と近くの店でランチ
13:00 午後の業務開始。書類による保証審査のほか、外回りに出ることもある
17:10 なるべく定時で退勤
18:00 スーパーで買い物
18:30 帰宅。夕食の後は映画観賞や読書、インターネットでの調べ物など
23:00 就寝

協会データ

▽設立 1949年10月
▽基本財産(資本金に相当) 393億円
▽役職員数 132人
▽利用企業数 2万6263社
▽採用数 3、4人程度
▽初任給
 大卒  19万8000円
 大学院卒  21万1200円