地震で脱線した東北新幹線の車両=17日午前6時33分、宮城県白石市(共同通信社機から)

 16日午後11時36分ごろ、宮城、福島両県で震度6強の地震が発生した。気象庁によると、震源地は福島県沖で震源の深さは57キロ。マグニチュード(M)7.4と推定される。群馬県は最大震度4で、地震の影響で広域的に8万軒超が停電、電車が運休するなどした。17日までの共同通信の取材では、両県で計3人が死亡し、けが人は12県の180人超に上った。

 東京電力パワーグリッド群馬総支社によると、前橋と高崎、桐生、伊勢崎、太田、玉村、板倉、邑楽の8市町で約8万590軒が停電し、約2時間後に復旧した。

 JR東日本によると、東北新幹線下りのやまびこ223号が福島-白石蔵王間で脱線し、閉じ込められた乗客75人と乗員3人が線路を徒歩で避難した。けがはなかった。17日は始発から那須塩原-盛岡間の上下線で運転を見合わせた。同社は少なくとも21日まで続けると決定。福島-仙台間は3月中の再開は厳しく、4月以降になるとみている。

 群馬県内のJR在来線は16日の地震後、安全確認を行ったため、高崎線、上越線、両毛線、信越線で一時運転を見合わせた。上下5本が運休(両毛線)となり、上下計13本が最大2時間55分遅れ、計約3400人に影響した。

 原子力規制庁などによると、東京電力福島第1原発の2号機と5号機、第2原発の1号機と3号機、東北電力女川原発1号機の使用済み核燃料プールの冷却が停止し、その後に復旧した。

 経済産業省によると、東北電力の新仙台火力発電所などの計12基が一時停止。東北や関東で最大計約220万戸の大規模停電が起きた。

 宮城、福島両県と仙台市は17日、災害救助法の適用を決めた。厚生労働省によると、両県では午後8時時点で約3万4千戸が断水。防衛省は給水支援で陸上自衛隊を災害派遣した。

 東日本高速道路によると、宮城県白石市の東北自動車道下り線で約50メートルにわたりひび割れが発生し一時通行止めとなった。常磐自動車道も一部通行止めとなり、18日の再開を目指す。

 死亡した3人は、宮城県登米市の70代男性と七ケ浜町の70代男性、福島県相馬市の男性(62)。揺れに驚いて卒倒したほか、自宅2階から転落するなどしたとみられる。けが人は宮城県が90人超、福島県が50人超。ほかに岩手、秋田、山形、茨城、栃木、埼玉、千葉、神奈川、新潟、山梨各県でもけが人が出た。

 震度6強を観測したのは、宮城県は登米市と蔵王町、福島県は相馬、南相馬両市と国見町。約5時間にわたり津波注意報が発表され、宮城県の石巻港で30センチなど各地で津波を観測した。この地震の直前にも両県で震度5弱の地震があった。気象庁は17日、「今後1週間程度は最大震度6強程度の地震に注意を」と呼び掛けた。

 宮城、福島両県では昨年2月にも震度6強の地震が発生。関連死も含め3人が死亡、計180人以上が重軽傷を負った。

 県内の震度は次の通り。

 ▽震度4=前橋、高崎、桐生、伊勢崎、太田、沼田、館林、渋川、安中、みどり、吉岡、板倉、明和、千代田、大泉、邑楽▽震度3=藤岡、富岡、榛東、神流、甘楽、中之条、嬬恋、草津、高山、東吾妻、片品、川場、昭和、みなかみ、玉村▽震度2=上野、下仁田、南牧、長野原