別れを惜しみ、献花する参列者

 自民党きっての農政通として知られ、昨年6月に86歳で死去した元農相、谷津義男さんのお別れの会が19日、群馬県館林市文化会館カルピスホールで開かれた。政界や農業関係者ら約500人が「雑草の政治」を掲げ、庶民と同じ目線で政治活動にまい進した谷津さんの気さくな人柄と功績をしのんだ。

 白や紫の花で彩られた祭壇の中央に遺影が飾られ、旭日大綬章や従三位の証書が並べられた。黙とうの後、実行委員長の多田善洋館林市長が「谷津先生の意思を受け止め、次の世代へ引き継ぐことを誓う」と告別の辞を述べた。

 山本一太知事は「信念を持って毅然(きぜん)と立ち向かう姿勢を受け継ぎ、県政発展に全身全霊を傾ける」と弔辞を述べ、友人代表の亀井静香元金融担当相は「早く逝き過ぎだ。待っとれ。一緒に三途の川を渡ろう」と語り掛けた。

 遺族を代表し、妻の美子さんが「多くの皆さまに支えられて天職を全うし、悔いなくこの世を後にしたと思う」と感謝を述べた。

 献花した福田康夫元首相は終了後の上毛新聞の取材に「アジア議員フォーラムの議長を谷津さんから引き継いだ。包容力があるからみんなが付いていった」と話した。大沢正明前知事は「ひょう害支援など群馬の農政に尽力していただいた。いつも県民側に立って物事を考えてくれた」と振り返った。