笹口医師の講演をオンラインで聞く関係者

 日本柔道整復師会の第42回関東学術大会群馬大会が21日、オンラインで開催された。関東6県と山梨県の柔道整復師会員らが講演や代表者の研究発表に耳を傾けた。

 高崎総合医療センターの笹口修男医師が「軽症頭部外症傷について 柔道を中心に」と題して講演。柔道で起き得る症例として、脳振とうと急性硬膜下血腫を取り上げ、「意識障害がなくても脳振とうの可能性がある」と注意を促した。

 現場での対応として脳振とうの疑いがある場合には「競技させない、一人にしない、医療機関への受診をためらわないことが重要」と語った。急性硬膜下血腫については、大外刈りによる頭部強打を例に挙げ、「初心者や体力に差がある者同士の練習では注意が必要」と呼び掛けた。

 各県代表会員による研究発表も行われ、具体的な症例と対処法が紹介された。本県代表の井浦武士さんはスキー場における応急処置について発表。「救急搬送か、自分の範囲内の処置で済むのかを瞬時に判断する必要がある」とし、自身の経験を基に説明した。

 県柔道整復師会の原沢研祐会長は「柔道の指導や審判に携わる会員も多く、頭部外傷への理解を深め適切な対処につなげたい」と話した。