群馬県独自の観光支援事業「愛郷ぐんまプロジェクト」について、県が4月1日に再開する方針を固めたことが23日、関係者への取材で分かった。近く公表する見通し。山本一太知事は17日の定例会見で「県内の(新型コロナウイルスの)感染状況やワクチン追加接種の状況も見極め、愛郷ぐんまプロジェクトを可能な限り早期に再開させたい」との意向を示していた。

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 「愛郷」は新型コロナ感染拡大の影響で苦境にある観光業界を支援するため、2020年6月5日に第1弾がスタート。県内宿泊施設に泊まる県民らを補助する。政府の観光支援事業「Go To トラベル」の実施を受けて第1弾は同7月31日に終了した。

 その後は感染の波を受けて断続的に行われ、第2弾(21年3月26日~4月28日)からは日帰りツアーも補助対象になった。第3弾(21年10月15日~22年1月18日)までに宿泊で約90万人、日帰りで約3千人が利用した。

 第3弾では、新型コロナワクチンの2回接種済みやPCR検査などで陰性を証明した県民らに1人1泊5千円、それ以外の県民に3千円を割り引いた。市町村も独自に地域内で使える千~3千円のクーポンを発行した。1月4日からは栃木、埼玉、長野、新潟の県民も対象になったが、第6波を受けて同18日に中止となった。

 一方、政府は、愛郷など都道府県が実施する住民向け旅行割引「県民割」を広げ、4月1日以降は「関東」など国内8ブロックで、県境をまたぐ旅行も割引を受けられるようにする。全国が対象のGoToは、県民割拡充後の感染状況をみて再開時期を決める方針で、5月の大型連休以降になる見通しだ。

 今月17日の会見で、山本知事は「国の方針も踏まえながら隣接県や地域ブロック単位での事業実施など、地域経済の早期回復に向けた取り組みを進めたい」と述べた。

 県民割はGoToの代替事業で、国は旅行者1人1泊当たり最大7千円分の費用を補助。当初は居住する都道府県内の旅行のみが対象だったが、昨年11月に隣県旅行も追加した。

 ただ実施は関係する都道府県の合意が必要で、ブロックによって開始時期がずれたり、割引内容が異なったりすることも考えられる。利用者にはワクチンの接種証明や検査の陰性証明の提示を義務付ける。