群馬県独自の観光支援事業「愛郷ぐんまプロジェクト」について、山本一太知事は24日の定例会見で、4月1日に再開すると発表した。今回が第4弾で、県内宿泊施設利用時の宿泊費を補助し、日帰り旅行にも割引を適用。28日まで実施する。新型コロナウイルスワクチンの3回目接種者を優遇する仕組みで、接種の加速化を狙うとともに、閑散期に当たる大型連休前の観光需要を掘り起こし、地域経済を下支えする。県民限定で始めた後、隣接県や地域ブロックにも広げる。

>>「愛郷ぐんまプロジェクト」関連記事はこちらから

 県内の新型コロナを巡り、24日までの1週間の新規感染(陽性)者数は、前週比2割減の3576人と減少傾向にある。病床使用率は4割を下回る状況で、県は早期に再開することを決めた。

 宿泊、日帰り旅行ともに3回目接種から15日以上たっているか、一定期間内のPCR・抗原検査の結果が陰性の場合に優遇的な割引が受けられる。宿泊代金が1人当たり6600円以上の登録施設で、1泊1人5千円を割り引き、同行する11歳以下の子どもは接種の有無を問わず同様の割引が受けられる。条件を満たさない場合は1泊3千円の割引となる。日帰り旅行については、登録された旅行商品の代金が1人1万円以上で同様の割引内容とする。

 3回目の接種率は24日時点の集計で、18歳以上の県民の48.62%にとどまっており、3回目接種の動機づけにもする。

 宿泊施設や旅行商品の登録は25日から受け付ける。感染拡大や国のGoToトラベルの開始などで中止する場合もある。隣接県や地域ブロックへの対象拡大は順次対応するが、現時点で具体的に決まっている地域はないという。

 第3弾は昨年10月15日にスタート。1月4日からは栃木、埼玉、長野、新潟の県民も対象になり計45万人が利用したが、感染拡大に伴い同18日に中止した。

 これまでは県のプロジェクトに合わせ、市町村が地域内で使えるクーポンを発行して地域経済の活性化に役立てた。第4弾での発行は各自治体が判断する。

 県は今月上旬に示した観光支援事業の実施時期の工程表(ロードマップ)で4月末以降と示していたが、山本知事は「早期に地域経済を立て直す強い思いで事業再開を決定した」とし、「3回目のワクチン接種が完了した人を対象の基本とした。感染のリバウンドを抑える」と強調した。