前橋市での公演を予定しているキエフバレエ団(市まちづくり公社提供)

 前橋市と市まちづくり公社は、ロシア軍の侵攻で混乱が続くウクライナのキエフバレエ団を招き、7月に市内で公演を開く。戦闘への参加や国外に避難する団員もおり、来日できるか不透明な部分もあるが、公演を通じて支援の輪を広げたい考えだ。紛争の激化で練習がままならないため、2週間ほど前から市内に滞在して本番に備えてもらう。滞在に関する費用の一部をクラウドファンディングで賄ったり、練習・宿泊場所を確保したりする支援策について検討を進める。

 公社によると、同バレエ団は、約150年の歴史と伝統を誇るウクライナ国立歌劇場に所属する名門。7月15日の同市でのステージを皮切りに、東京都や大阪府など全国16都市での公演が計画されている。

 公演日程は、ウクライナ情勢が緊迫化する前の1月には決まっていた。一時は開催が危ぶまれたが、同国の存在をアピールして少しでも支援につなげようと、予定通り開催することとした。

 同市では「キエフ・バレエ・ガラ2022」と題し、ベイシア文化ホール(県民会館)で公演する。出演者やスタッフを含め30人程度が訪れる予定だ。ただ、男性ダンサーの中には戦闘に参加する人もいて、女性ダンサーは欧州諸国に避難している状況という。来日できるか見通せない要素も残っている。

 25日に開いた市の定例会見で、概要を発表した。同市での公演のチケットは5月6日に販売を開始。全席指定で一般6500円、ペア1万2千円。子ども(4~18歳)の同伴は一般が1人、ペアは2人まで無料となる。12月19日にも同バレエ団の公演を市内で予定する。

 公社の担当者は「命懸けで来日するダンサーたちの思いを感じながら、子どもから大人まで多くの人に公演を楽しんでもらいたい」と話す。

 一方、ウクライナを巡る人道支援で市は25日、ふるさと納税を活用すると発表。寄付は1口2千円からで、返礼品は設定しない。楽天ふるさと納税の専用サイトで5月20日まで受け付ける。寄付金は日本赤十字社を通じて役立てる。