高崎名物のだるまを手に記念写真に応じる受賞者=26日午後、高崎芸術劇場(石田貞之撮影)
最優秀主演俳優賞を獲得しあいさつする占部房子さん(左)と河井青葉さん

 25日に開幕した第35回高崎映画祭の授賞式が26日、群馬県高崎市の高崎芸術劇場で開かれた。最優秀作品賞の「偶然と想像」で最優秀主演俳優賞を受賞した占部房子さんと河井青葉さん、「あのこは貴族」で最優秀助演俳優賞の水原希子さんら14人が登壇した。新型コロナウイルスの影響で、式は2020年はインターネット配信のみ、21年は中止となり、有観客での開催は3年ぶり。会場に集まった映画愛好家ら約700人が華やかな雰囲気を楽しんだ。

 受賞者には、ガラスのトロフィーや名前が入っただるまが贈られた。第34回で最優秀助演男優賞を受賞した渋川清彦さん(渋川市出身)らが司会を務め、受賞者は喜びや作品への思いを語った。

 占部さんと河井さんはそれぞれ「高崎は初めて。ここに河井さんと立ててうれしい」「これからも好きなものを信じて頑張りたい」と話した。水原さんは「とてもリラックスした状態で素直に演じられた」と振り返った。

 高崎市で多くのシーンを撮影した「由宇子の天秤(てんびん)」で最優秀監督賞を受賞した春本雄二郎監督をはじめ、共に同作品に出演した最優秀新人俳優賞の河合優実さん、最優秀新進俳優賞の梅田誠弘さんも登壇した。春本監督は「高崎でなければ作品は完成しなかった。まだ光の当たっていない世界を今後も描いていきたい」と述べた。

 「偶然と想像」や第94回米アカデミー賞の4部門で候補入りした「ドライブ・マイ・カー」を手掛けた濱口竜介監督は、同賞の授賞式が開かれる米国ロサンゼルスからインターネット中継で画面越しにコメントした。中継時の現地時間が深夜2時ごろであることに触れ「眠気と感動が交代して来る」と笑いを誘い、「35周年おめでとう。必ずまた伺いたい」と笑顔を見せた。

 「ドライブ―」で受賞した西島秀俊さんや三浦透子さん、岡田将生さんは事前に録画したビデオメッセージを寄せた。

 映画祭は31日まで。市内3会場で計47作品を上映する。

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