サッカー明治安田J2は26日、新潟市のデンカビッグスワンスタジアムなどで第6節を行い、ザスパクサツ群馬(前節6位)は、新潟(同11位)に2―3で敗れた。相手の高い得点力に屈したが、後半ロスタイムに2点目を挙げるなど最後まで意地を見せた。
通算成績は2勝2敗2分け(勝ち点8)で9位。次節は30日、前橋市の正田醤油スタジアム群馬で長崎(20位)と対戦する。
ザスパは前半に2失点、後半は守備を修正したが一歩及ばなかった。
後半5分、左サイドのMF天笠が鋭いクロスを配球、相手守備に当たり1点を返したが、22分に3点目を奪われた。ロスタイム2分にDF小島のロングスローのこぼれ球を、DF城和が押し込んだが、そこまでだった。
▽第6節①デンカS
新潟2勝3分け1敗(9) | 3 | 2―0 | 2 | ザスパ2勝2分け2敗(8) | ||
1―2 |
▽得点者【新】谷口2(3)田上(1)【ザ】OG、城和(1)
▽観衆 9266人
前節までの5試合をリーグ最少の1失点に抑え、堅守を誇っていたザスパだったが、新潟に3失点を喫し敗れた。好調の守備陣をけん引していたDF城和隼颯は「数的不利をたくさんつくられた」と課題を挙げた。
敗れはしたが、決してうつむく内容ではなかった。前半に2点を奪われたが、後半は守備を修正。前線から圧力をかけて、相手のパスコースを絞り、流動的にパスをつなぐ新潟攻撃陣の勢いを抑えた。守備が機能し始めると、ザスパの武器であるカウンター攻撃の回数も徐々に増えていった。
攻撃面では練習の成果が表れた。新潟戦を控えた23日、大槻毅監督は「ゲートに通す」という言葉を使い、選手に相手GKとセンターバックの間に速いクロスを配球することを求めていた。
前節初先発をつかみ、成長著しいMF天笠泰輝は指揮官の要求を忠実に実践し、1点差に迫るオウンゴールを呼び込んだ。天笠は「あのような場面を増やしたい。怖がらずにボールをつなぎ、自分たちのサッカーをやらないといけない」と振り返った。
今季2度目の黒星となったが、落ち込んでいる時間はない。中3日で迎える次節長崎戦へ向けて、選手たちは気持ちを切り替えていた。