事故で子どもを亡くしたり、病気や障害があったりする人たちの思いが表現されたアート作品を紹介する企画展「悲しみと明日あしたへのボート」が27日、群馬県桐生市本町のパンセギャラリーで始まった=写真。悲しみに寄り添いながら、みんなで前を向いて進んで行くというメッセージを込めた作品が並ぶ。4月3日まで。

 企画した県立高校教諭の長岡昇汰さん(29)=同市新里町=は2009年と19年、犯罪や事故による犠牲者の写真などを展示し命の尊さを伝える「生命いのちのメッセージ展」の市内での開催に携わった。

 自身は当事者でないものの、活動を通して「多様な背景を持つ人が集まり、作品を通して対話する場を実現したい」と思い立ち、さまざまな人と共に作品制作して企画展を実現させた。

 会場には、がんを患いながらも写真を撮り続けるカメラマンの作品をはじめ、亡くなった娘のために購入したウエディングドレス、医者になることを夢見て命を落とした小学生の将来の机を想像したものなど、それぞれに思いが詰まっている。

 長岡さんは「心の痛みの根本がなくなるわけではないが、少しでも共感されることで前向きな気持ちになれる。そういう出会いの場をつくりたかった」と話す。

 午前11時~午後7時(最終日は午後5時)。問い合わせは実行委員会(☎080-8856-8254)へ。