群馬県立中央中等教育学校の野球部監督で、県立前橋高のエースとして1978年の第50回選抜高校野球大会に出場し、甲子園史上初の完全試合を達成した松本稔さん(61)が今春、県立桐生高に異動することが28日、関係者への取材で分かった。桐生高は甲子園出場26度を誇る古豪。本県から2校出場した同大会では4強に進出した。松本さんがかつてのライバル校で指導することになれば、ファンの注目を集めそうだ。

 関係者によると、松本さんは4月1日付で中央中等から桐生高に異動する予定。取材に対し「人事異動に関しては何もお話できない」としている。

 松本さんは比叡山高(滋賀)と対戦した第50回選抜大会1回戦で、春、夏の甲子園で初となる完全試合を達成。教員として県立中央高(現中央中等)、前橋高、中央中等の野球部で指導した。87年には中央高を夏の甲子園、2002年には前橋高を24年ぶりの選抜出場に導いた。21年3月に定年を迎え、再任用として中央中等に在籍している。

 桐生高は旧制桐生中時代を含め、群馬県勢最多となる通算26度の春、夏の甲子園出場を誇るが、1978年以降は甲子園から遠ざかっている。桐生高の選手として松本さんと同時期に活躍し、第50回選抜大会で2試合連続本塁打を放った阿久沢毅さんも、かつて同校で監督を務めた。