太田市内で販売する予定の住宅イメージ(同社提供)

 不動産業のオープンハウスグループ(東京都千代田区、荒井正昭社長)が1日、群馬県太田市内に事務所をオープンし、住宅販売を開始する。同市は創業者の荒井社長の出身地で、同社が本業の住宅販売で大都市圏外に進出するのは初めて。同社は「地域共創」を掲げ、本県でスポーツ振興や観光事業に積極的に取り組む。群馬県を皮切りに、本業の地方展開の可能性を探る。

 同社は1997年に創業し、好立地な都心の住宅を手頃な価格で販売するビジネスモデルで成長。東京都や神奈川県などに加え、近年は福岡市や関西にも進出しているが、大都市圏外で一戸建て事業を展開するのは群馬県が初となる。

 太田市新井町に昨年10月、グループ企業で土地の仕入れを担うオープンハウス・ディベロップメント(同)の太田事務所を新設。開所式を1日に開く。4月以降の本格運用に向け、現在は市内で用地の買収を進める。

 同社は2019年、バスケットボール男子の群馬クレインサンダーズの運営会社を子会社化。今季から本拠地を同市に移し、現在は市内に新体育館の建設計画を進める。

 同市への進出理由について、一戸建て事業を担当する同社の矢頭肇執行役員は「行政との連携実績もあり、新たに進出するための基盤が整っている」と説明。荒井社長が同市(旧藪塚本町)出身で、市内での同社の知名度が高いことを指摘する。グループの経営の主軸は、引き続き首都圏での事業であることを強調した上で、「太田を足掛かりにして、県内での一戸建て事業を広げていきたい」としている。

 同社は「地域共創プロジェクト」と銘打った複数の地域貢献事業に、県内で取り組む。サンダーズの経営のほか、母校である旧桐生南高の跡地利用計画や、みなかみ町のスキー場事業譲渡や温泉街の再生事業など、自治体と連携した地域活性化にも注力している。