群馬、茨城、栃木3県でつくる「北関東三県広域観光推進協議会」とネクスコ東日本関東支社は1日から、定額料金で主に3県内の高速道路を自由に乗り降りできる「北関東周遊フリーパス」を販売する。自動料金収受システム(ETC)を搭載した車両限定だが、都内などから往復する際に割安になるプランも設定した。新型コロナウイルスの影響で苦境にある観光業界にとって、県内外からの集客につながる追い風になりそうだ。

■首都圏出発プラン設け誘客を後押し

 周遊パスは3県内と埼玉県の一部に設定した「周遊エリア」内の北関東道と関越道、上信越道、東北道などを自由に乗り降りできる。東京、千葉、埼玉の3都県にまたがる「出発エリア」(一部は茨城県)からの往復料金を含む「首都圏出発プラン」も設定して、都心部からの誘客を狙う。

 2日間か3日間の連続利用が条件で、料金は3県乗り降り自由の周遊プランが2日間で普通車6500円(軽自動車・二輪車は5千円)、3日間で同7500円(同6千円)。首都圏出発プランはそれぞれ千円増しになる。

 平日昼間に普通車で高崎インターチェンジ(IC)から茨城県のひたちなかICまで移動した場合、通常は片道だけで4280円かかる。

 高崎ICを発着点とする2泊3日のモデルコースでは、通常より1万430円安い。1日目は月夜野IC周辺で観光を楽しみ、宇都宮ICまで移動して栃木・鬼怒川温泉に宿泊。2日目は足利IC経由であしかがフラワーパークに立ち寄り、北茨城市温泉へ。3日目は北茨城IC―ひたちなかICを巡り、高崎へ戻るプランだ。

 利用期間は4月1日~11月30日で、春の大型連休前後(4月27日~5月9日)とお盆期間(8月9~17日)は対象外となる。利用する場合はネクスコ東日本ホームページの「ドラぷら」で事前に申し込む。新型コロナの感染状況によっては利用を停止する場合もある。

 同協議会は対象範囲内のサービスエリアやパーキングエリアでPRイベントを企画。アンケート回答者の中から抽選で宿泊券などをプレゼントする。本県では草津や伊香保、水上、磯部といった各地の施設が対象となる宿泊券のほか、県産品の詰め合わせギフト、カタログギフトを用意している。

 県観光魅力創出課は「出発プランが用意されたことで、都心からの観光客も期待できそうだ」と受け止める。同協議会の会長県である茨城県は「ETCが搭載されていればレンタカーでも利用できる」とし、茨城空港やフェリーが発着する大洗港を玄関口とする誘客にも力を入れる考えだ。

 周遊パスを巡っては、3県の自民党県議でつくる「茨城・栃木・群馬三県観光振興自民党議員連盟」が昨年7月、当時の赤羽一嘉国土交通相や二階俊博同党幹事長らに事業の実施を要望していた。