覚書を交わしたザスパクサツ群馬を運営するザスパの石井宏司社長(左)と山本龍市長

 南スーダン陸上競技選手団の東京五輪・パラリンピックに向けた長期合宿を受け入れた前橋市は28日、新たな選手を受け入れて同国とのスポーツ交流事業を進めるため、ザスパクサツ群馬を運営するザスパ(同市、石井宏司社長)と覚書を結んだ。6月以降、同国からサッカー選手2人を招き、半年間ザスパでトレーニングしてもらいながら、技術力向上や国際交流を図る。

 市スポーツ課によると、国際協力機構(JICA)が協力して今月実施した国内大会で活躍した若い選手の中から、同国とザスパが対象選手を2人選んで受け入れる。ザスパは選手の練習や技術面をサポート。18歳以下のチームの招待練習生としてトレーニングを積んでもらうほか、公式戦の設営やファンサービスの手伝い、市民との交流にも参加してもらう。

 市は生活面を支援し、滞在費は2人で年間計700万円を見込む。2月末時点でふるさと納税の基金などで約600万円を準備しており、不足分は新年度のふるさと納税で賄う。

 28日に市役所で開いた調印式で、山本龍市長は感謝の言葉を述べた上で「日本文化やサッカーを学んでもらい、南スーダンの選手を育てていきたい」と話した。石井社長は「南スーダンの選手だけでなく、ザスパの選手にとっても新しい経験につながる」と期待した。

 市は昨年2月、国が推奨する東京大会のレガシーづくりの一環として、ホストタウン登録国である南スーダンとの交流を継続し、パリ五輪が開催される2024年度末まで、毎年度2人ずつ選手を受け入れる計画を明らかにしていた。同課によると、23、24年度は受け入れる競技種目を変える予定。