タイへの生産移管に自身が携わった結束クリップを持つ山崎さん

 航空機部品メーカーとして高崎市で創業し、県内に開発拠点と主要な生産、物流拠点を置くオフィス機器・建築工具製造のマックス(東京都中央区)。1952年に国産品として初めて発売したホチキスは現在も国内シェア1位を誇る。住環境機器を含め、世界中で愛用されるさまざまな製品を手掛けている。

■仕事内容

 玉村工場(玉村町)に勤務する第2生産技術部AF・EH技術課、山崎宏美さん(28)は入社4年目。青果や菓子の結束機器(袋とじ機)のクリップの開発・製造を担当している。

 入社直後からクリップ事業のタイ移管プロジェクトに関わった。製品の品質向上とコストダウンを両立させるべく材料を選定し、タイに何度も出張して工場での量産態勢を整えた。タイで製造したクリップを県内のスーパーで初めて見掛けた時は「うれしくてすぐに上司に報告した」と笑う。

 現在は脱炭素社会の実現を見据え、環境に優しいサステナブル(持続可能)な製品開発に取り組む。

■キャリアアップ

 入社直後に、働き方や利益の出し方について新入社員がチームで仮説を立てて発表し合うユニークな研修がある。自分たちで考え、調べる過程を大切にしている。

 入社3年目まで毎年研修があり、その後は語学(英語・中国語など)やビジネス基礎スキルなどの各種研修がそろう。昇級制度があり、大卒・大学院卒は3級からスタートし、7級で係長相当、さらにM(マネジメント)1級などが続く。

■就活ポイント

 山形県内で学生生活を送り、群馬で働くことと、最終製品に携わることの2点を軸に就職先を探した。マックスの会社説明会で「化学系にこれから力を入れる」「お客さまの声を聞き、チームで働く社風」と聞き、ひかれたという。面接では根気強さと何事にも興味を持って取り組む姿勢をアピールした。

 学生には「自分1人で製品を立ち上げることはできない。理系といえどもコミュニケーション能力は大切」とアドバイスする。

やまざき・ひろみ 前橋市出身。前橋育英高―山形大―同大大学院修了。2018年4月に入社し、同年6月に現部署に配属

山崎さんの1日

6:00 起床
6:30 夫を見送り、出勤前に掃除と洗濯。猫の世話など
9:00 出社(フレックス制度を活用)
10:00 打ち合わせ
12:00 昼食。コロナ下では自席で弁当を食べることが多い
12:50 フロアの掃除
13:00 試作品の評価・考察。上司との打ち合わせなど
18:00 退勤。帰宅途中にスーパーに寄り、店頭で自分が開発した製品をチェック
19:00 帰宅
20:00 夕食。翌日の朝食や弁当の用意
21:00 ユーチューブなど視聴
24:00 就寝

企業データ

▽設立 1942年11月
▽従業員数 2508人(3月末時点)
▽売上高 640億2900万円(2021年3月期連結)
▽採用数(4月実績)
 文系15人、理系18人
▽初任給(同)
 大卒 21万1600円
 大学院卒 23万4000円