「お客さんの課題を解決できたときにやりがいを感じる」と話す北村さん

 1914(大正3)年に創立し、高崎市周辺に29店舗を展開する高崎信用金庫(同市飯塚町)。「地域に寄り添い、地域で最も信頼される金融機関」を目指し、融資や預金業務に加えて創業や経営改善、事業承継への支援を強化している。

■仕事内容

 入庫5年目の北村将寛さん(26)は、南支店(同市あら町)で営業を担当する。高崎駅西口周辺を管轄し、バイクで1日に約20軒の担当先を巡る。融資相談のほか、売上金や定期積金の集金で月1回の頻度で顧客を訪ね、信頼関係を築いていく。

 担当先は土地柄から飲食や小売り、アパレル、不動産などが多い。昨年からは、新型コロナウイルス感染症の影響を受ける事業者の資金繰り支援に奔走した。

■キャリアアップ

 入庫後、貝沢支店(同市貝沢町)に配属された。メンター制度で先輩から指導を受けながら、最初は預金係を担当。窓口業務を通じて入出金や通帳の作成といった基本を学び、その後に営業担当になった。個人客の多い地域から始め、徐々に法人の担当も増えた。今では法人への数千万円規模の融資も手掛ける。

 業務と並行して金融商品を販売するための資格を取得し、投資信託や保険も取り扱う。有事や老後に備えて資産運用のニーズが高まっているといい、資産形成機能を備えた養老保険や「つみたてNISA(ニーサ)」の販売に力を入れる。

 近年は金融機関に企業に対するコンサルティング機能が求められるようになった。北村さんも補助金の案内や専門機関の紹介など経営支援に取り組んでおり、「お金を貸して終わり、ではなくお客さまの悩みを解決したい」と力を込める。

■就活ポイント

 当初はUターン就職をするつもりはなかった。都内の企業から内々定が出て入社を決めようとしたとき、ふと自分のやりたいことを見つめ直し、「地元や人のために働きたい」と思い至った。

 さまざまな人と接することのできる業務に魅力を感じ、高崎信用金庫を志望した。面接では自身を取り繕うことなく、等身大で臨むことを心掛けたという。就活生に「言いたいことはコンパクトにまとめることが大切」とエールを送る。

きたむら・まさひろ 高崎市出身。高崎商科大附属高―帝京大経済学部卒。2017年4月入庫。20年4月から現職

北村さんの1日

6:30 起床。新聞チェック
8:20 出勤。店舗内外を清掃
8:45 朝礼
9:00 営業開始。バイクで外回りへ
12:00 支店に戻り事務処理。昼食は得意先へ行くことも
13:00 再び外回りへ
16:00 支店に戻って情報共有。翌日の訪問先選定
17:20 退勤
18:00 帰宅。筋トレや軽い運動
19:30 夕食
21:00 音楽、映画鑑賞。資格の勉強
23:00 就寝

企業データ

▽創立 1914年
▽従業員数 454人(2020年9月時点)
▽預金量 5157億円(同)
▽新卒採用数(21年4月実績) 12人
▽初任給(同)
 大 卒 19万5000円
 短大卒 16万5000円