「技術者として、早く一人前になりたい」と語る鈴木さん

 県内に研究、生産拠点を持つ電子部品メーカーの太陽誘電(東京都中央区)。主力製品の積層セラミックコンデンサーは世界シェア第3位で、スマートフォンや自動車の先進運転支援システムなどにも使われ、現代社会に欠かせない存在だ。2021年3月期連結決算は売上高、純利益ともに過去最高を更新し、今期もさらなる飛躍を見込む。

■仕事内容

 コンデンサー業界は製造機械を自社で内製するのが特徴。同社を含めた国内の各企業がノウハウを蓄積していることが、他国の追随を許さない強さの源でもある。

 第一事業本部システム技術部の鈴木結花さん(27)は、玉村工場(玉村町川井)で製造機械のシステム開発を担う。特にソフトウエアを担当し、製造品ごとに機械をどのように動かすのかといった仕組みを構築する。「技術的な問題と現場の要望を擦り合わせ、相手の立場に立った開発を心掛けたい」

■キャリアアップ

 職種別採用をしているため、入社直後に希望や想定と異なる部署に配属されることは原則としてない。鈴木さんは3カ月の工場研修で製造ラインの作業を体験した。本配属後は原則として職場内研修(OJT)で学ぶ。業務で資格取得が必要な場合には費用の補助制度も活用できる。

 その後の異動の周期やエリアは本人の希望、素質によって千差万別という。新規工場ラインの立ち上げで海外赴任することもあれば、同一の部署で長く経験を積むケースもある。

■就活ポイント

 鈴木さんは大学院1年の時に同社のインターンに応募し、システム技術部の仕事を経験した。風通しの良い雰囲気にひかれ、応募を決めた。

 大学院での専攻はシステム生体工学で、電子部品は畑違い。「何をつくるかより、どうつくるかに興味があった」という。面接では自分の研究内容よりも「論理的に考え、粘り強く最後までやり通して結果を出す」という姿勢をアピールした。

すずき・ゆか 埼玉県秩父市出身。秩父高―前橋工科大―同大大学院修了。2019年4月に入社し、同年8月から現職

鈴木さんの1日

6:00 起床
8:30 始業。メールチェックや予定確認、1日のスケジュールを決めて業務に取り掛かる
9:00 担当するシステムの開発。懸念事項などを上司と相談しつつ仕様を決め、開発を進める
11:00 関連部署と打ち合わせ。システムの仕様などについて協議
12:15 昼休憩。コロナ前は同期と食堂でランチ
13:00 システムの動作チェック
15:00 動作チェックの結果を取りまとめる。現場の要望や課題を整理し、改善案を検討
17:10 退勤
19:00 ジムで加圧トレーニング(コロナ前)
20:00 遅めの夕食
23:00 就寝

企業データ

▽設立 1950年3月
▽従業員数 2万2852人(21年3月末時点)
▽売上高 3009億2000万円(21年3月期連結)
▽採用数 約50人(大卒・大学院卒)
▽初任給(21年度実績)
 大卒   21万7050円
 大学院卒 24万1470円