「人の役に立てるのがうれしい」と笑顔の斎藤さん
本部ガードセンターの様子

 「ありがとうの心」を理念に掲げ、利用者の安心安全を守るALSOK群馬(前橋市大渡町)。ビルや住宅の警備や現金自動預払機(ATM)の点検など、県内に20カ所以上ある拠点から迅速に出動して対応する。近年は高齢者の見守りにも力を入れる。

■仕事内容

 本部ガードセンターの要請を受け、現場に駆け付ける機械警備隊の斎藤真綾さん(21)。ATMの警備システムが作動したり、不具合が発生したりした際に出動することが多い。

 要請を受けたら重さ10キロほどの防刃チョッキをまとい、25分以内に現場に到着。基本的に1人で対応する。いち早く対処できるよう待機時間にはマニュアルを熟読して備えている。

 輪ゴムやクリップなどの異物が投入されたり、機械のシステム自体に問題が起きたりなど異常の原因はさまざま。ATMの種類は複数あり、現場で初めてその機械を扱うことが多いという。利用客から話を聞いたり、メーカーに連絡をしたりして障害を取り除き、復旧させる。

■キャリアアップ

 警備部門には、機械警備を担うセキュリティーサービス部、契約した企業や工場を警備する常駐警備部、現金輸送に関わる警備輸送部がある。

 現場が重視されているため、入社後は警備部門に配属になる場合が多い。一斉研修を受けた後、教育係の先輩社員に同行して現場で技を磨き、独り立ちしていく。

 「警備士」から最高の「警備司令長」まで7階級に分かれる独自の階級制度がある。各階級での経験年数や試験を合格すると昇任できる。

■就活ポイント

 高校時代は吹奏楽部に所属していて、ハードな練習に打ち込んだ。商業高だったので卒業後に働くつもりでいたが、部活引退後に少しだらけてしまったと反省している。

 夏ごろに参加した会社説明会で警備の仕事を知った。社員一人一人が緊張感を持って仕事に取り組む姿が印象的で、だらけていた自分を正して成長できるのではと志望した。

 女性が少ない業界だが、不安はなかった。女性の警備員がいることで安心につながることもある。就活では、「友人と意見交換したり、自己分析をしたりして、視野を広げてほしい」とアドバイスを送る。

さいとう・まあや みどり市笠懸町出身。桐生商業高商業科卒。2018年入社。太田支店や伊勢崎営業所を拠点に、東部エリアを担当する。

斎藤さんの1日

7:00 起床
7:45 ワッペンなどの装備品を忘れていないか確認して出勤
8:30 出社。夜勤担当者とともに装備品やモバイル端末の点検。メールチェック
9:00 朝礼。引き継ぎと予定確認
午前  出動に備える。待機中は報告書を作成したり、マニュアルで勉強したりする
12:00 昼食。いつでも出動できるように食事は営業所内で
午後  出動があれば対応する
17:30 夜勤担当者と装備品などの点検。夕礼で申し送り事項を共有
18:30 翌日の予定確認をして退社
19:00 帰宅
23:00 就寝

企業データ

▽設立年 1974年4月
▽従業員数 400人(2020年3月)
▽売上高 42億円(20年3月期)
▽新卒採用者数 24人(21年採用予定)
▽初任給
 高卒 15万9900円
 大卒 17万7400円