「毎日が新しい発見の連続」と話す鈴木さん
工事現場で打ち合わせする社員

 公共施設や病院の建設から道路、橋の整備まで手掛ける総合建設業の石川建設(太田市浜町)は国内外の9拠点で事業を展開する。地域経済への影響力が大きく、成長が見込まれる会社として経済産業省が選ぶ「地域未来牽引(けんいん)企業」に認定されている。

■仕事内容

 「何もなかった場所に自分が携わった施設が立つ。施主や先輩、協力会社の関係者と感動を共有できることがうれしい」。工事本部第2建築工事部の新入社員、鈴木惇平さん(25)は、仕事のやりがいを説明する。

 入社1年未満。まだまだ教わることの方が多い。上司や先輩から指示や助言を受けながら、複数の場所で同時に進行する工事の状況を確認し、ペースを調整する。

 鉄骨工事や塗装、左官、壁紙貼り、電気、給排水など専門知識を持つ各協力会社が連携してスムーズに仕事ができるように、段取りを考え、説明する。

■キャリアアップ

 新入社員研修では社会人としてのマナーを学んだ。建設に関わる上で重要となる安全管理や危険予知について講義で教わった。社歴15年以上の中堅社員がアドバイスしてくれる「里親制度」を活用し、一歩ずつ地力を高めている。

 大学、大学院を通して設計の知識を身に付けていたが、現場で実地経験を積むために施工を管理する部署に配属された。「パソコンの画面では線だった壁だが、実際はでかくて重い」。現場では毎日が発見の連続で、どんどん視野が広がっているという。

 今後は同社の支援制度を使って資格取得試験に挑戦する。

■就活ポイント

 学生時代に学んだ建築の分野で「生まれ育った周辺地域の発展に貢献したい」と考え、Uターン就職を希望した。これまでの設計の知識を生かせて、施工を学べる会社で働き、建設に関する総合的な実力を高めたいと思った。

 本県にあるさまざまな建設会社を調べ、どこが自分に合っているか分析。設計から施工までを一貫して請け負う仕事のスタイルが自分を成長させてくれると感じ、石川建設を志望した。住宅から大型施設までを手掛け、河川の整備や土地の造成もする仕事の幅の広さにも魅力を感じた。

すずき・じゅんぺい 桐生市菱町出身 太田高―東洋大理工学部建築学科―同大大学院卒。2020年4月入社。

鈴木さんの1日

6:00 起床。朝食後、天気予報をチェック
7:20 担当する工事現場に到着。共用スペースを清掃し、換気や温度調整などで皆が働きやすい環境を整える
8:00 ラジオ体操の後、朝礼。その日の作業予定、危険箇所を確認する
8:30 現場各所で工事の進捗(しんちょく)を確認する
12:00 昼食。現場事務所で弁当を食べる
13:00 ミーティング。午後の仕事内容や明日の作業予定を確認し、各職場の進捗を報告し合い、作業工程を調整する
16:30 その日の仕事を報告書にまとめる
17:15 定時。退社前に現場を清掃、明日の作業の段取りをする
18:30 帰宅。食事を取り、体を休める
22:30 就寝

企業データ

▽設立 1949年
▽従業員数 231人(2020年12月)
▽売上高 255億円(20年9月期)
▽新卒採用数 10人程度(22年4月予定)
▽初任給
 大学院卒 22万9,000円
 大卒   22万3,000円
 短大、専門、高専卒 20万4,000円