「仕事を通じ、社会に役立ちたい」と語る猿渡さん
職場の様子

 県内最大の金融機関である群馬銀行(前橋市元総社町)。近年は事業承継やビジネスマッチングなどコンサルティング業務にも力を入れる。県内外の本・支店計157店舗では、企業や個人宅を訪問して融資や資産運用など困り事の相談を受け付ける渉外係や、融資関連業務を担う融資係などさまざまな部署がある。

■仕事内容

 「お客さまに感謝されることも多く、自分の仕事が社会の役に立っていると感じられる」。こう胸を張るのは本店営業部渉外課の猿渡勇斗さん(29)。前橋市西部や高崎市の企業約100社を担当。融資相談から、人材紹介や事業承継など企業の多様な困り事に対応する。

 毎日6社程度を訪問し、経営者と雑談を交えながら困り事をリサーチする。年商70億円の企業から個人事業主まで多様な企業を回るため、悩みも千差万別だ。それだけに各業界のトレンドや行政の補助事業などにアンテナを高く張る。「群馬銀行を選んでもらえるよう、こちらが提案できることがないか、常に考えている」という。

■キャリアアップ

 20人規模の高崎栄町支店で渉外担当としてスタート。先輩に外回りや融資のイロハを指導してもらいながら経験を積んだ。その後、埼玉の羽生支店に異動。新規の飛び込み営業に力を入れた。

 その間、同行が実施する研修に参加。バレー部の運営に携わる体験のほか、観光施設のホスピタリティを学んだり、新サービスや新商品の開発体験をしたり、さまざまな研修を通じてスキルアップしてきた。

■就活ポイント

 東京都内の大学に進学し、Uターン就職を希望。県内の企業の情報を収集する中で、「大きな仕事ができる」ことから群馬銀行を第1志望に決めた。同行主催のセミナーや説明会に参加して情報を集め、どんな人材を求めているかも調べた。面接対策として同級生やゼミの指導教官と模擬面接を重ねた。

 職場は上司や先輩が随所でフォローしてくれ、とても働きやすいという。「お金を扱う仕事なので、自分の中で芯を持って考え、行動できる人がこの仕事に向いていると思う」と話した。

さるわたり・はやと 高崎市本郷町出身。高崎高―中央大法学部卒。2014年4月入行。高崎栄町支店、羽生支店で渉外を担当し、20年8月から現職。

猿渡さんの1日

6:00 起床。朝食を取り、新聞に目を通す
8:10 出社。訪問する企業の資料を整理
9:10 担当企業を訪問。午前中に3社ほどを訪れる日が多い。資金繰り相談を含め困り事を聞く
11:45 職場に戻り、預かった現金などの入金処理
12:00 昼休憩。コンビニで買ったご飯を食べることが多い
13:20 午後も3社ほどを訪問
16:30 帰社。技術者不足や事業承継に悩む会社があることを担当部署に相談
17:00 定時だが、業務があれば残業
19:00 帰宅。子どもをお風呂に入れる
22:00 就寝

企業データ

▽設立 1932年
▽従業員数 3030人(2020年3月期)
▽経常収益 1431億円(同)
▽新卒採用数 114人(20年4月)
▽初任給
 総合職 20万5000円
 エリア総合職 20万円