上州ねぎを提供した小河さん(右)、企画を担当した萩原さん(右から2人目)ら、ギョーザを開発した関係者

 規格外の野菜を使った冷凍ギョーザ「上州ねぎ餃子(ギョーザ)」「麦わら餃子」が4月1日から半年間、数量限定で販売されている。規格外野菜などの扱いに頭を抱える農業者や福祉事業者らと、食品会社が連携して開発した。企画した渋川市の「ハギーズファーム」の萩原久子代表(45)は「食品ロス削減や持続可能な開発目標(SDGs)実現、食育に役立ち、みんなが笑顔になれる」と取り組みの意義を説明した。

 上州ねぎ餃子は安中市の農家、小河雅史さん(28)が栽培したブランドネギ「上州ねぎ」の規格外品を使用。ネギの風味を生かした味わいに仕上げた。麦わら餃子は、前橋市で障害者の就労継続支援施設などを運営するNPO法人「麦わら屋」の手づくり麦みそを使っている。賞味期限が残っていてもコロナ禍で売れ残り、返品されたという。

 小河さんは就農1年目だったことに加え、今冬の冷え込みで、ネギの多くが規格外になった。市場出荷できず県立農林大学校の同級生、萩原さんに相談。萩原さんが渋川市内で運営する子ども食堂「ホルモンマン家(ち)の子ども食堂」に食材を提供する「金星食品」(太田市)に協力を求め、ギョーザへの活用が決まった。

 農業と福祉で連携してコメや野菜を生産し、同子ども食堂に食材を提供する障害福祉サービス事業所「菜の花」の規格外野菜を使い、同社が昨年発売した「ノウフク餃子」をベースに今回のギョーザを開発した。

 小河さんは3月29日に自宅で開いた試食会でギョーザを味わい、「野菜が規格外でも食材として販売できれば、収入も増え、就農のハードルを下げられる」と、同様の取り組みが広がることに期待を寄せた。

 上州ねぎ餃子は200袋、麦わら餃子は50袋を製造した。ともに1袋20個入りで1080円。収益の一部を赤い羽根共同募金に寄付する。前橋市亀里町のJA全農ぐんま花木流通センターの直売所「みのり館」で販売する。問い合わせは萩原さん(電話080-4191-1808)へ。