護岸に沿って帯のように浮かぶ大量の魚=2日午前11時40分ごろ

 群馬県など4県にまたがる渡良瀬遊水地の谷中湖で、魚が大量に死んでいたことが4日、遊水地を管理する国土交通省利根川上流河川事務所への取材で分かった。南側の栃木県栃木市藤岡町内で大型魚のハクレンなど200~300匹が水面に浮いていたという。同事務所は水位を下げていた場所で多くの魚が活動した結果、酸欠などになった可能性があるとみている。

 同事務所によると、地元の漁協が先月14日、魚が大量に浮いているのを見つけた。水質検査の結果、異常はなかったといい、漁協と魚の撤去作業を進めている。群馬県の板倉町内で大量死は確認されていない。

 谷中湖は毎年、水質保全のため水を抜いており、今季も昨年末から水位を下げていた。一方、大量死が確認される数日前から水温が高くなり、魚の行動が活発になっていた。この二つの条件が重なり、水深の浅い場所で多くの魚が動いた結果、酸欠になったり、互いにぶつかるなどして死んだ可能性があるという。

 サイクリングで遊水地をよく訪れるという大泉町の男性会社員(63)は「2日に谷中湖の周回コースに行くと、護岸に沿って無数の大きな魚が帯のように浮かんでいた。腐敗臭があって長くはいられなかった。15年以上、遊水地に来ているがこんな光景は見たことがない」と驚いた様子で話していた。

【こちらも】ハクチョウ故郷帰れず 烏川に1羽取り残され、住民見守る
【こちらも】3県境プレート消える 周辺で昨年にも被害 栃木市職員気付き盗難届提出