国内初記録のアデヤカフトユビシャコモドキ(中島さん提供)

 琉球大大学院理工学研究科博士1年の中島広喜さん(24)=沖縄県中城村、群馬県高崎市出身=らの研究グループが、琉球列島や小笠原諸島の沿岸で希少なシャコ類を4種類発見した。いずれも国内で初めて確認された。中島さんは「人に近いところでも未発見の種があることが示唆された」として、さらなる研究へ意欲を見せている。 

 同大が3月発表した。4種には「ツブアリマシャコ」などの和名を付けられた。 

 シャコは熱帯や亜寒帯の海域で、岩やサンゴの隙間などに生息する甲殻類。すしのねたなど食用として知られるが、世界で約500種、国内でも約70種が確認されている。

 中島さんは沖縄に渡って2年間、名護湾や西表島など各地の沿岸を調査。浅い海域でポンプを使い、土の中に潜むシャコを吸い上げるなどの手法で採集、調査を進めてきたという。4種類はオーストラリアやニューカレドニアなどで記録があったが国内では初記録。ツブアリマシャコについては北半球で初記録だった。 

 シャコの発達した捕脚に「機能美を感じた」と関心を持ち、研究を進める中島さん。「日本にどれほどのシャコが生息するのか未知数。未知の種が人知れず消えるのを避けるため、種多様性や分布の調査を続けていく」と話している。