▼きょうは公立小中学校の入学式。親にとっては子どもの成長を実感する晴れやかな一日となるはずだが、憂鬱ゆううつなのが入学式に続いて開かれる保護者会。PTAの役員決めである

 ▼小学校では「卒業までに必ず1度はやってもらいます」と言われ、高校では「決まるまで帰れません」と体育館に残された。加入義務はないはずだが、意思の確認はない

 ▼PTAは保護者と教諭による任意団体である。戦後、連合国軍総司令部(GHQ)が文部省に働きかけ、全国で組織された。活動は専業主婦に支えられてきたが、近年は女性の社会進出が進んで共働き世帯が増えた。だが負担の平等を求められ、時間のやりくりに悩む保護者が多い

 ▼PTAは生活の延長にあります。家庭の暮らしを優先してください―。専修大教授・岡田憲治さんは悪戦苦闘をつづった『政治学者、PTA会長になる』を出版した

 ▼本来ボランティアであるはずなのに活動を数字で測るポイント制度。やめられない古紙回収やベルマーク。地域の役員を招いた酒宴接待。少しずつ理解者を増やしながら、より良いPTAを目指す姿に学ぶことが多い

 ▼上毛新聞で今年1月、PTAの課題を取り上げたところ、たくさんの意見が寄せられた。筆者もネガティブに捉えていたが、小学校の父親委員を務めて少し見方が変わった。やってみれば楽しさが分かる。それがPTA活動なのかもしれない。