スポーツだけが運動ではない

 スポーツが得意でない人も、楽しく運動能力を身に付けるにはどうしたら良いでしょうか。東海学園大学教育学部教授(3月まで新島学園短大コミュニティ子ども学科准教授)の山田一典さん(40)に教えてもらいました。

 

 

日常生活できたえる

階段上りや ぞうきんがけ

 運動と聞くと、体育やスポーツをイメージする人が多いでしょうか。実は、みなさんは日常生活の中でも何かしらの運動をしています。

 学校で階段を上がることも運動の一つ。サッカーや野球などのスポーツはそれぞれ特徴がありますが、生活の中でも少しの工夫で運動能力をきたえることができます。今回はぞうきんがけを取り上げます。

 ぞうきんがけをすると、腕で体重を支える練習や肩甲骨の運動になります。しっかりと床に手を着き前に進みましょう。ダイナミックに動くことを心がけてください。

 かわいたぞうきんを使った時と、ぬらしたぞうきんを使った時の力加減の違いを体験することも大切。慣れてきたら足を持ってもらい、手押し車などもやってみましょう。

 ぞうきんがけできたえた力は、側転や倒立など腕で体を支える動きに応用できます。また、肩甲骨の動く範囲が広くなり姿勢を良くすることにもつながります。

 

猫背防ぐために 肩甲骨の運動を

 みなさんはパソコンやスマホを使う時、どんな姿勢をしているでしょうか。実はこれまでの研究で、猫背でいるとうつ病になりやすいことが分かっています。

 人間はネガティブになった時に背中が曲がる傾向にありますが、普段から猫背でいるとネガティブな状態を自分でつくり出してしまいます。そうならないためにも、肩甲骨の運動は大切です。

 足でぞうきんをかけると怒られてしまうかもしれませんが、この場合は足腰の運動になります。ぜひいろんなアイデアで体を動かしてみてくださいね。