任期満了に伴う群馬県内の富岡、安中、みどりの3市長選は10日告示、17日投開票の日程で行われる。富岡と安中はともに現職と新人の一騎打ちが予想される。みどりは現職のみ出馬を表明しているが、新人に立候補を模索する動きがあり、流動的だ。

■富岡市

 再選を目指す現職の榎本義法氏(53)=七日市=と、市議で元市議会議長の堀越英雄氏(73)=内匠=が立候補を表明しており、保守系同士の一騎打ちとなる公算が大きい。

 榎本氏は、保育料の減額や教育環境の整備、乗り合いタクシーの運行開始といった1期4年の実績をアピールする。初当選時に「住みたいまちナンバーワン・富岡」を掲げた。国際的な人材育成に向けた英語学習の強化や、子育て世代と高齢者への支援拡充、製造業をメインとする企業誘致、富岡製糸場と妙義山を核とした観光振興などに継続して取り組みたいとする。

 堀越氏は4期15年の市議経験を前面に打ち出す。17ある市立小中学校を6校に統廃合する市の再編案や、国指定史跡の整備計画、製糸場の管理態勢などの見直しを掲げる。山本一太知事の富岡地区後援会長を長く務めていることから、県との連携を強め、子育て世代や高齢者への支援も拡充する考え。市長報酬の3割削減も示し「新しい富岡市へのチェンジ」を訴える。

■安中市

 いずれも元県議で、3期目を目指す現職の茂木英子氏(62)=野殿=と、元県議会議長の岩井均氏(58)=松井田町高梨子=による一騎打ちとなる公算が大きい。市長2期8年の実績を訴える茂木陣営に対し、岩井陣営は県議6期の経験と国や県との豊富な人脈をアピールする。

 茂木氏は市民団体などが組織の中心となり、草の根選挙を展開する構えだ。新型コロナウイルスワクチンの接種促進や女性の社会進出、妊産婦への支援といった8年間の実績を訴えるほか、子育て世帯や若者、高齢者への支援策を公約に掲げ、幅広い年齢層の取り込みを目指す。

 岩井氏は市政の現状を「停滞」と捉える。国や県とのつながりを強調し、企業誘致や観光振興などを前に進める考えだ。自民、公明両党からの推薦に加え、市議20人のうち14人が有志市議団として支援。県建設業協会安中支部など多くの企業や団体からの支持も取り付けた。

■みどり市

 現職の須藤昭男氏(61)=笠懸町阿左美=が再選を目指して出馬することを表明している。届け出関係書類の事前審査を受けた元市議(74)が、供託金が準備できれば立候補する意向を示しており、選挙戦になるかが注目される。

 元県議の須藤氏は、県議会議長や自民党県連幹事長を歴任した。市長になってから4年間の実績と豊富な人脈をアピールし、定住者増や交流人口の拡大などを公約に掲げる。各種団体の支援を取り付けており、市内全域をカバーする後援会を軸に組織戦を展開する構えだ。