バンガローやコテージを備える南牧村自然公園

 例年は冬季休業明けの4月下旬にオープンする群馬県の南牧村自然公園(同村熊倉)の営業再開が見通せない事態となっている。本年度からの指定管理者を定める議案が村議会で否決され、決まっていないことが理由。春の大型連休を前に、村役場には利用希望者から問い合わせが相次いでおり、村は5月に再提案する方針を示している。

 村によると、公園は1982年に開園。群馬と長野の県境に広がる妙義荒船佐久高原国定公園の一角にあり、面積は東京ドーム1個分に当たる約5万平方メートル。荒船山や立岩といった山々が望め、バンガローやコテージのほか、多目的ホールや会議室がある施設などを備える。昨年度は休業期間を除く5~10月に約1300人が利用した。

 村が本年度以降の指定管理者を募集したところ、昨年度まで約17年間管理してきた村内の建設会社を含む3社が応募。村は「誘客や村内の雇用が増える可能性が高い」として、林業などを手掛ける村内の会社を新たに5年間の指定管理者とする議案を、3月開催の村議会(定数8)定例会に提出した。

 ところが、議案は反対4、賛成3で否決され、管理者不在のまま新年度に入った。反対した議員は上毛新聞の取材に、「費用も含め具体的な内容が事業計画書に盛り込まれていなかった」と主張。賛成議員は、林業などを手掛ける会社の社長が20代であることを踏まえ、「村の発展には若者を育てることも大切。公園を教育やテレワークに生かす案に共感した」と話した。

 これまで管理してきた建設会社によると、冬季休業明けの営業再開前には3週間ほどかけて水道の開栓や通電、施設の掃除といった準備をしていたとし、少なくとも大型連休前の再開は困難な情勢だ。

 長谷川最定村長は「議員から反対意見をよく聞き、対応を考えたい」とし、5月下旬に村議会全員協議会での審議を経て臨時会を開き、再提案する考えを示した。公園の再開時期については、「学校が夏休みに入る7月までには間に合わせたい」と話した。