《県内企業採用アンケート(中)》9割近くが「人手不足」 深刻度は業種で差
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
「人手不足について(110社回答)」「人手不足への対応(複数回答)」「2019年春の採用活動について」

 県内企業で人手不足感が強まっている。上毛新聞社が実施した2020年春の新卒採用計画アンケート(110社)で、9割近い企業が「人手不足を感じている」と回答した。各社は正社員の採用を増やして補おうと動くが、内定辞退などで採用予定数に達しない企業は4割に上り、人材確保の難しさが浮き彫りとなった。
 「人手不足を感じているか」を尋ねたところ、「感じている」と答えたのは96社(87%)に上った。特にサービス(11社)や運輸(4社)、情報通信(4社)の各業種は全ての企業が回答。「需要はあるが、エンジニア不足で発注を断らなければならない状況」(情報通信)と、人手不足に頭を抱えている企業が多い。
 一方、金融(12社)は4社が「人手不足を感じていない」と答えた。複数企業が「志望者の母集団が多いため、退職者と新入社員のバランスを保った採用活動ができる」と説明しており、業種によって人手不足の深刻度が異なる。
 人手不足に関する対応(複数回答)については、「正社員雇用を増やす」と回答した企業が70社と最も多く、新卒採用の重要性が高まっているようだ。次いで多かったのは「正社員以外の雇用を増やす」の33社で、不足分を非正規雇用で補っている企業が少なくない。
 新卒者の採用活動で経験したこと(複数回答)を聞くと、「学生と企業のミスマッチ、内定辞退者が出た」とした企業が45社あり、「採用予定者数に達しなかった」企業も45社あった。「学生への情報発信が不十分だった」と感じている企業は22社あり、担当者は採用活動の難しさを感じている。
 特に中小企業は危機感があり、「大手希望の学生が多い。滑り止めで中小を受けている」(製造・食品)、「辞退者数を予想して例年より多くの内定を出した」(同)といった声が目立った。
 大卒人材の確保に難航している企業は「高卒採用を強化する」(同)、「人材派遣で対応」(卸・小売り)、「業務効率化で人手不足を補う」(金融)といった対策を練っている。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連キーワード
関連記事