将来へ再出発支える 県教委「学び直し」支援 来月から拠点拡大 高卒認定、大学合格も
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助言を受けながら数学を学び直す女性(右)=県青少年会館

 高校を中退したり、中学卒業後に進路が決まらなかったりした人の学び直しを支援する県教委の取り組みが成果を上げている。学習支援や相談が主な内容で、将来設計の助けとなり、利用者の中には高校卒業程度認定試験や大学への合格をつかむ人もいる。7月から前橋市の県青少年会館に加え、高崎、伊勢崎、太田の3市にも学習支援の拠点を設ける。
 6月上旬、同会館の一室では、みどり市の20代女性が数学の問題と向き合っていた。女性は高校中退を経験。成人後、学び直したいとの思いが強まり、通信制高校に通いながら同会館での学習支援を利用している。
 「自分1人では勉強でつまずくことも多い。支援してもらえるのはありがたい」と話す。この日は教員を目指す大学院生がサポート役。女性の疑問に丁寧に答えていた。
 県教委が実施するのは、「学びを通じたステップアップ支援促進事業」。県青少年育成事業団に運営を委託している。高校中退者は就職などで不利な状況に置かれるケースも多い。「高卒資格を取りたい」「学び直したい」と考える人は多く、同事業が支えとなっている。
 学習支援だけでなく、教員OBらが相談も受け付けている。勉強法や高卒認定試験の手続きなどに関する疑問や不安に答えている。
 事業団によると、学習支援は昨年度14人が利用。このうち高卒認定試験は一部科目を含め5人が合格したほか、公立、私立大への合格者も3人いた。事業団の担当者は「自分の将来を考え、目標を決めて利用する人が多い。次の一歩に向け、きめ細かく支援したい」としている。
 県教委と事業団は他にも、不登校や引きこもりなどの若者を対象とした支援事業「G―SKY Plan」(ジー・スカイ・プラン)を通年で展開している。同会館を拠点に、生活指導や学習相談、事業所での就労体験を行い、自立をサポートしている。
 【メモ】県青少年会館での学習支援は原則、毎週土曜に実施している。6月までは午後1~4時。7月から午前9時~午後3時半へ広げる。
 学習相談は6月まで原則、毎週金、土曜の午後1~4時に受け付ける。7月から月、木曜を除く週5日に増やす。保護者も対象で、電話相談も可能。利用は無料。問い合わせ、申し込みは県青少年育成事業団(☎027・234・1131)へ。

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