《記者め~る 2019》GIAファイナル 熱い言葉 圧倒される
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 「残念ながら受賞はならず、とても悔しいです」。若き女性経営者が気丈に振る舞いながら取材に答えた言葉には熱い思いが込められていた。その語気の強さに圧倒された。
 今月7日に前橋市のヤマダグリーンドーム前橋で開かれた、起業家発掘プロジェクト「群馬イノベーションアワード(GIA)2019」のファイナルステージ。ドリームアソート(同市)代表の新井舞さん(33)は、脱毛症の娘を育てる自身の経験を基に考えた子ども用ウイッグ(かつら)を発表した。
 ウイッグ市場の主要顧客はシニア世代が多く、メーカーは子ども用を積極的に開発していない。ただ、国内の脱毛症患者の4分の1は15歳未満だという。「髪を失った世界中の子どもたちに喜んでもらいたい」。同じ悩みを抱える母親を代表した言葉が会場に響いた。限られた短い発表時間に厳選して込められた一つ一つの言葉が観衆の心を揺さぶる。
 「相手は何を一番伝えたかったのか」。原稿を書くたびに考えている。言葉に込められた思いをくみ取り、その真意を表現していきたい。(報道部 黒沢豊)

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