そばの技 世界へ 職人養成、文化を継承 太田に開校
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 太田市のシンボル、金山の中腹に今月、日本そば文化学院が開校した。後継者や高齢化の問題で惜しまれながら店じまいするケースが相次ぐ中、即戦力となるそば職人を育成し、「そば文化」の継承にも努める。製粉業のダイコー(同市熊野町、斎藤胡依(こい)社長)が運営し、授業は5月の開始を予定している。  学長は中之条町のそば店主、高橋達人さん(49)が務め、県内外の名店の店主らが講師となる。起業や就職をはじめ、家業を継ぐためなど意欲のある人なら年齢や国籍を問わず、未経験者にも対応する。  建物は鉄骨2階建てで、延べ床面積は約600平方メートル。1階に厨房やそば打ち台などを備えた講義室、2階には遠方の人が住み込みで学ぶためのベッドなどが置かれた個室10室と風呂、洗濯場がある。  講座は手打ちなどの基礎をマスターできる1カ月の基本コースと、修了後さらにプロを目指すための1カ月の上級コースを用意。基本・上級合わせて申し込んだ場合の授業料は70万円程度の見込み。  斎藤社長は「そば粉を販売する中で、店を大切に思ってくれる常連がいるものの、跡取りがいないといった相談を店主から受けた」と養成校設立のきっかけを説明。職人を目指す人が店で腕を磨き、接客などを学ぶには多くの時間を要することから、「海外でのそば店開設のニーズが高く、人手不足の現実もあり、集中的に学ぶ場を提供したかった」という。  受講後も、後継者のいないそば店を紹介したり、さまざまな悩み相談に応じたりしてフォローする。職人としてのやる気を伸ばすため、初段から名人までの段位制度も設ける。  斎藤社長と高橋学長は「学んだ生徒が各地でそば店を切り盛りし、学院が日本そばの発信地となるようにしていきたい。そば祭りなどのイベントも開催し、金山という立地を生かして地域の活性化にも貢献したい」と意気込んでいる。  問い合わせは同学院(☎0276・49・5731)へ。

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