《ぐんま愛 ここに生きる》県外進学67%戻らず Uターン促進 支援策を拡充 県推計
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ぐんま愛ここに生きる  2017年3月に県内の高校を卒業し、県外の大学や短大に進学した学生について、県は12日、67%はそのまま県外で就職するとの推計値を県議会労働力確保・働き方改革特別委員会に報告した。Uターン就職率は33%にとどまることになり、県の第15次総合計画で目標とする19年度の同就職率50%は達成が厳しい状況だ。県はインターンシップ支援や学生への情報提供を強化し、県内への就職を促す。
 推計値は都内を中心に県内外の大学や短大が加盟する「Gターン倶楽部(くらぶ)」の就職状況に基づき、県が算出している。同就職率33%は前年から横ばいの水準となる。
 県労働政策課によると、今春、県内の高校から大学、短大に進学したのはおよそ9100人。このうち県外に進んだのは5900人で、過去の実績を踏まえると、4千人が県外へ就職する。さらに、県内に進学した3200人からも900人が県外に流れ、進学者全体の半数を超える4900人が県外で就職すると予想されている。
 一方、県内への就職は、Uターン就職者や県内に進学した他県出身者などを合わせると4800人となるが、流出には及ばない計算だ。
 県は15年度から、学生と県内企業を結ぶGターンシップ事業に取り組む。10月末現在586社が加盟し、本年度は延べ200人の学生がインターンシップを経験した。県内の高校卒業者に県内企業の情報をメールなどで発信する「Gターン通信」も本年度から始め、1123人が登録している。
◎売り手市場で大手志向
 若者の就職状況について、県女性・若者就職支援室は、就職が売り手市場で大手志向が強まり、県内企業の採用が難しくなっていると説明する。
 県外大手への就職を選んだ同志社大4年の小林拓郎さん(22)=高崎市出身=は「県内に戻りたい気持ちはあったが、規模の大きい企業の方が仕事の幅が広いと思った。全国を回ってみたい」と話す。
 支援室は「一人でも多くの学生が県内就職につながるよう、県内企業や群馬で暮らす魅力を発信していく」と強調している。来春から県内企業への就職が決まっている早稲田大4年の野口堅大さん(24)=伊勢崎市出身=は、県内企業の情報について「大手サイトである程度はカバーできたが、就活で初めて知る県内企業もあった」と振り返る。「環境面なども考え、県内での就職を決めた。今は正しい選択だと思っている」と力を込めた。

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