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群馬経済研究所は30日、新型コロナウイルスの感染拡大で、観光利用を中心とする県内ホテル・旅館の80.6%で5~6月の予約数が前年同期比で9割以上減少したとする調査結果を発表した。ビジネス客を中心とする施設では79.5%が「5割以上減少」と回答。旅行・出張控えで宿泊施設利用者が激減しており、同研究所は行政などの継続的な支援が必要と分析している。
5月上旬~中旬に県内566施設にアンケートを配布、201施設(回収率36・2%)から回答を得た。観光客が5割以上を占める施設を「観光中心」、5割未満を「ビジネス中心」として実態をまとめた。
4月の宿泊客数が前年同月比で減少したとする施設は全体の99・5%に上った。9割以上落ち込んだのは、観光中心施設の51%、ビジネス中心施設の24・4%。66・9%の観光中心施設と26・2%のビジネス中心施設では、4月の客室稼働率が10%未満だった。
従業員の出勤と雇用状況では、観光中心施設の正社員の75・7%が休業していたのに対し、ビジネス中心施設では正社員の78・9%、パート・アルバイト従業員の37・8%が出勤していた。派遣社員は両施設の大半が休業し、観光中心施設の8・7%が契約解除されていた。
従業員雇用については「継続したい」意向の施設が全体の76・1%となり、多くの施設が助成金や補助金を活用した資金繰りで対応するとした。
調査結果をまとめた井草祐美研究員は、感染収束の見込みが立たない中では、経営努力では対応できず、今後の戦略を決めかねている経営者が多いと指摘。「行政や観光団体、金融機関などによる継続的な支援が求められている」と分析している。