サンデンHD中国企業傘下 雇用や取引 期待と不安 県内関係者の声
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 私的整理の一種「事業再生ADR」で経営再建を目指していたサンデンホールディングス(HD、伊勢崎市寿町)が中国のハイセンス・ホーム・アプライアンス・グループの傘下に置かれることが明らかになった1日、県内関係者からは期待と不安の声が聞かれた。
 地元の臂泰雄市長は「関連企業も多く、伊勢崎にとって大事な企業なので心配していた。方向性が出たのは良いこと」とコメントした。
 サンデンHDの主要取引金融機関である群馬銀行(前橋市元総社町)の深井彰彦頭取は「今回の対応が同社の事業価値を最大限高め、サプライヤー企業などとの取引継続、地元雇用の維持が図られることを望んでいる」とした。
 県商工会議所連合会の曽我孝之会長は「スポンサーが決まって良かった。できるだけ早く業績を回復して強い会社になってほしい」と期待。山本一太知事はスポンサー決定を前向きに捉える一方、「引き続き雇用の維持や地元協力企業との取引継続に万全を期し、再生に取り組んでほしい」と注文を付けた。
 帝国データバンク群馬支店によると、サンデンHDの下請け企業(昨年7月時点)は県内に401社あり、従業員は計1万1423人に上る。
 県央地域の下請け企業の男性経営者は「願望を含めて期待と不安が半々」と語る。市場規模が大きい中国の資本の下でサンデンHDが成長して取引が増えることを期待する半面、部品の調達が現地に切り替わらないか不安も抱える。国内生産を守ってほしい思いも強いが、「与えられた状況に対処するしかない」と再生計画の行く末を注視するとした。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連キーワード
関連記事