障害者にスキルを 就労支援へ前橋に事業所 昭和食品と提携、作業訓練 ワークスタジオ群馬

 一般社団法人ワークスタジオ群馬(前橋市天川大島町)は、障害者の就職に必要な技術を教える就労移行支援事業所「ワークスタジオ前橋」を同所に開設した。一般的な事務能力を養成するだけでなく、焼き鳥・総菜製造販売の昭和食品(同市上大島町、赤石貴正社長)と提携し、工場で作業訓練をするのが特徴。障害者雇用促進法が改正され、4月から法定雇用率が2・2%に上がるのを見据え、高いスキルを習得させて就職を後押しする。

 同事業所(笠井勇哉所長)は現在、精神・発達障害者や難病を抱える人ら18~50歳の13人が利用している。

 障害者の仕事は軽作業が中心だが、より高度な業務をこなせる能力開発を通じて収入アップにつなげる。服装は基本的にスーツで、あいさつを徹底するなどビジネスマナーを習得させる。笠井所長らが講師を務め、仕事を進める上での考え方やパソコンを使ったプレゼンテーション資料の作成方法などを学ぶ。

 笠井所長は「仕事の定着を図るだけでなく、就労を幸福な日常の一部として捉え、それぞれが思い描く成功を手にしてほしい」と話す。就職活動に役立ててもらうため、1日当たり千~2500円の訓練給を支給する。

 事業の立ち上げにあたって昭和食品が出資と融資で支援し、施設外訓練の場も提供している。同社は障害者雇用に積極的で、雇用率は法定雇用率を上回る3%強。今後、利用者の就職受け入れも検討するという。

 赤石社長は「ワークスタジオで教えている内容は健常者にとっても参考になることは多い」とし、笠井所長を講師に迎えて社内従業員向けのセミナーも計画。健常者と障害者が分け隔てなく働きやすい職場づくりにつなげようとしている。

 笠井所長は昭和食品渋川工場の近くでも同様の事業所を構えたい考えで、「他企業との連携も進めていきたい」としている。

◎障害者雇用率 最高の1.96% 群馬労働局
 障害者雇用が広がっている。群馬労働局が昨年12月に発表した従業員50人以上の県内民間企業で働く障害者の人数は、同年6月1日時点で前年比259人増の5041・5人で過去最高だった。働く人全体のうち障害者の割合を示す実雇用率は0・06ポイント上昇の1・96%で過去最高を更新した。

 企業に一定数の障害者雇用を義務付ける障害者雇用促進法が改正され、4月から法定雇用率が2・0%から2・2%に上がる。身体と知的のほか、新たに精神が対象に加わる。

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