県や大学、金融機関スクラム 群馬発次世代産業を 研究開発系の企業育成
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 研究開発系企業の創業・育成を目指し、県や群馬銀行、群馬大など7機関は、「ぐんま次世代産業創出・育成コンソーシアム(共同事業体)」を設立した。26日に県庁で記者会見を開き、関係者が10年先を見据えた長期的な視点での起業家支援を誓った。2021年度は研究者や技術者を主な対象としたビジネスコンテストを開催。研究の事業化を後押しすることで、次世代産業をけん引する群馬発の企業を育てる。
 しののめ信用金庫と前橋工科大、群馬高専、研究の事業化支援を手掛けるリバネス(東京都)も参加する。今月12日に7機関で協定を締結した。今後、協賛する県内企業を加えて支援態勢を整える。
 新年度に研究・技術の「種」を事業に結び付けるプログラム「ぐんまテックプランター」を開始。大学や研究機関、企業などに眠る研究や技術を発掘する。リバネスは研究成果の事業化に必要なノウハウを提供。参加機関の経営的・法律的な助言や金融サポート、補助事業の紹介などを通じ、多面的な支援で研究の社会実装を目指す。
 リバネスは全国で同様の活動を行っており、ベンチャー企業の育成に成功している。
 7月にビジネスコンテスト「ぐんまテックプラングランプリ」を初開催する。大学などで4月から説明会を開き、研究者の持つ「種」を掘り起こし、事業計画として磨き上げて発表する。その後も定期面談や事業化の基礎を学ぶ「リアルテックスクール」などを通じ、起業の準備を進める。
 すぐには事業化が難しい研究や技術についても、長期的な視点で後押しする。起業に成功した人が後進を育て、次々とベンチャー企業が生まれる土壌づくりを目指す。誕生したベンチャー企業は、参加金融機関のファンドによる支援などを通じて育てる。
 10年後の起業家育成を目指した教育活動も展開する。中高生をビジネスコンテストに招待して起業の魅力に触れてもらうほか、学生対象の研究コンテストなどを検討していく。
 会見で山本一太知事は「企業の育成には10年、20年かかる。このメンバーで群馬の新しい動きをつくっていければ」とあいさつ。リバネスの井上浄副社長(藤岡市出身)は「群馬から世界を変える研究者、ベンチャー企業を育成したい。群馬で新しい産業が生まれる機運や土壌をつくっていく」と意気込んだ。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連キーワード
関連記事