《ぐんま愛 ここに生きる》前橋で「学生と企業の交流会」 故郷で働く魅力  
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就職活動などについて話すパネリスト。(左から)金井さん、平野さん、吉野さん、小圷さん=上毛ホール
活発な意見が交わされたパネルディスカッション。(左から)大森さん、渡辺さん、江黒さん、須永さん、田中さん=上毛ホール

ぐんま愛ここに生きる  故郷で働く魅力を考える「学生と企業の交流会」(前橋市、上毛新聞社主催)が17日、同市の上毛新聞社で開かれた。企業内定者の大学生が就職活動の体験や本県の魅力などを語り合い、本県出身の経営者4人は仕事観をテーマに意見を交換。就活中の学生や高校生、企業関係者ら約130人が聴き入った。

◎地域貢献の理念熱く

経営者

 県内出身の経営者によるディスカッションは、仕事への向き合い方だけでなく、自社事業と本県、社会との関わりが話題の中心となった。

 ふるさと納税サイトを企画運営するトラストバンク(東京都)の須永珠代社長は、20代の頃に派遣社員やアルバイトを経験し、ワンルームマンションで起業。自治体の信頼を得るために地道な努力を重ねたといい、「目の前のことを一生懸命に諦めず取り組めば、自分の道が見えてくる」と話した。

 内定者トークで企業理念も重視したという意見が出たことを踏まえ、電気工事のソウワ・ディライト(前橋市)の渡辺辰吾CEOは「理念は企業の本質が表れる大切なもの。就活イベントでトップ自らが伝えることも大事」と呼び掛けた。

 クスリのマルエ(前橋市)の江黒太郎社長は米国留学や大手企業勤務を経て同社に入社。「地域の健康への貢献が事業の目的。生まれ育った群馬を選ばない理由はなかった」と語った。

 事業と社会の接点に話題が及ぶと、ジンズ(前橋市)の田中仁社長は「自社がつくり出した価値が社会的な価値でなければ、いずれ会社はなくなる。自ら変革し、新時代をつくらないといけない」と、進取の姿勢を強調した。

 共愛学園前橋国際大の大森昭生学長が進行役を務めた。

◎県民の温かさに決意

内定者

 内定者を集めたトークでは、大学や内定先の所在地などが異なる学生3人と、企業と学生のマッチング事業を展開するキャリコ(高崎市)の小圷(こあくつ)琢己代表(24)が登壇した。

 前橋市内の企業に内定している吉野友淳さん(24)=中央大、前橋市出身=は、県外で暮らしたことで県民の温かさに気付いたとして帰郷を決意した。本県には中小企業が多く、「若いうちから責任ある仕事ができる。東京の企業で同じようにできるだろうか」と語った。

 複数の内定先を辞退し、高崎市内の企業を選んだ金井麻未さん(22)=高崎経済大、前橋市出身=は「こういう社会人になりたいと思える人がいたのが決め手」と話した。説明会でも採用担当者以外の社員の言動に注目したという。一方、東京の企業で働き始める平野皓大さん(22)=群馬大、静岡県出身=は仕事のやりがいを重視。「企業同士を比較しながら自分の好みを見極めた」と振り返った。

 県内企業には「学生と企業が出合う場が少ない」という指摘もあった。小圷さんは「SNSなどを通じ、高校生のうちから知ってもらうことが出合いにつながる」とした。

 県内での就職を希望して参加した共愛学園前橋国際大3年、渡辺南美さん(21)=伊勢崎市=は「企業側の人とのつながりが大事だと再認識した。説明会では顔を覚えてもらえるようにしたい」と話した。

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