異業種OBを採用 専門知見で取引先支援 群馬銀行
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 群馬銀行(前橋市元総社町、斎藤一雄頭取)は異業種からのOB採用を進めている。専門的な知見を生かし、企業の将来性を見極める「事業性評価」を強化したり、取引先の販路を拡大したりするためだ。4月をめどに、より専門性の高い取引先支援を担うコンサルティング子会社を設立する方針で、外部人材の活用の場を広げる。

 異業種OBの採用は2014年に導入。医療機器販売の栗原医療器械店(太田市)の出身者を雇用した。

 現在は同社OBの天野昌昭さん(61)とSUBARU(スバル)OBの加藤純二さん(59)の2人がいる。

 天野さんは昨年7月に入行し、医療現場のニーズとものづくり企業の技術力をマッチングする「医工連携」を担当。本部や支店の行員と取引先に出向き、販路拡大や製品開発に関する相談に乗る。

 スバルの群馬製作所第一製造部長を務めた加藤さんは現場を熟知しており、昨年4月から同行に籍を置き、製造業の事業性評価に取り組む。「スバル時代とは全く仕事が違う」と話すが、取引先の工場を訪ね、実態を把握し課題を抽出する。電気自動車(EV)や自動運転など、技術革新が進む自動車業界のリポートをまとめ、行員向けに講座も開く。

 同行は「行員が異業種のことを勉強しても分からないことがある。専門用語で取引先と話ができるので“通訳”になってくれている」と説明する。

 低金利環境が続く中、同行は貸し出し業務以外の手数料ビジネスを強化している。

 コンサル子会社では、人工知能(AI)導入や事業承継、M&A(合併・買収)の支援などに取り組む予定。斎藤頭取は「当行の専門人材だけでは当然不足している部分もある。人材を集め、ノウハウを蓄積していく」と述べ、外部人材の活用を引き続き検討する考えだ。

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