《三山春秋》
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 人手不足を背景に雇用の流動化が進んでいる。転職サービス「デューダ」の調査によると1月の転職希望者数は前年同月比14%増。転職求人数は13・7%増で最高値を4カ月連続で更新した▼転職成功者の平均年齢は32・1歳で過去10年で3歳上昇。35歳以上の比率が高まった。企業が実績や能力を重視して採用していることが背景にあるという▼転職者の増加は終身雇用、年功序列を是としてきた企業には容易に受け入れ難いに違いない。ただ転職によってキャリアや技術を高め、より高い報酬を目指すのは欧米では当たり前。プロジェクトごとに人を入れ替える会社も珍しくない▼潮目は変わりつつある。厚生労働省は1月、サラリーマンの副業・兼業促進のためのガイドラインを公表した。労使双方に慎重な声があるが、社員の能力を高める視点から奨励する企業が増えている▼ITを利用して自宅などで仕事をするテレワークも広がる気配。多様な働き方を受け入れ普及させていくことは、人口減少社会の日本が成長を続けるための処方箋だ▼「働くことの概念は変わった。会社に勤めることが当たり前という時代ではすでになくなっている」。17日に上毛新聞社で開かれた学生と企業の交流会で起業支援に取り組むジンズの田中仁社長は指摘した。あすから新年度。働き方改革が加速する。   2018・3・31

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