人材獲得 熱帯びる 採用面接きょう解禁 学生都合で見学会/説明会増やす 
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 来春卒業予定の大学生らに対する主要企業の採用面接が1日に解禁、就職活動は本格化する。人手不足を背景に、幅広い業種で学生有利の「売り手市場」が続く。県内企業は見学会日程を学生の都合に合わせたり、会社説明会の開催日や会場を増やしたりと、受験者増に向けて対策を講じてきた。内定者のつなぎ留め戦略を練る企業もあり、優秀な人材を獲得しようと懸命だ。関連記事 10面

 太田市に国内唯一の自動車生産拠点を持つSUBARU(スバル、東京都)は、1日から約2週間かけて採用面接を行う。学生との接点を増やすためインターンシップ(就業体験)に力を入れてきたといい「優秀な人材を選びたい」と意気込む。

 人手不足が深刻な業界は懸命なアピールが目立つ。日本運輸(大泉町)は就活サイトへの登録を昨年までの1社から2社に増やし、事前の会社見学会の日時を指定せず学生が都合に合わせて参加できるようにした。携帯端末販売店を展開する富士情報通信(前橋市)は1日の採用面接に備え、会社説明会の回数を例年から倍増、会場も県内2カ所に増やした。

 1日に面接を行う中毛地域の卸売会社は今後、内々定者向けの営業所の見学会を予定する。担当者は「職場の雰囲気を知り、安心して入社してもらうため」と説明するが、内定辞退を防ぐつなぎ留めの狙いもありそうだ。

 就職情報会社マイナビの担当者は「学生は働き方改革関連のニュースに触れることが多く、残業時間の長さや福利厚生の充実度への関心が高い」と指摘。女性は育児支援策にも注目するという。全体としては大手志向が強まっている。

 共愛学園前橋国際大就職支援センターによると、早い学生は3月に内々定を獲得し始めた。企業が早期に内定を出す傾向は例年以上に強まり、中小企業を中心に内定を得た学生は増えている。「社会への視野と自らの選択肢を広げられる」として、納得できるまで就活を続けるよう学生に助言しているという。

 経団連の加盟企業向けの採用選考指針は、会社説明会が3月1日、面接など選考活動は6月1日、正式な内定は10月1日を解禁日としている。一方、経団連に加盟していない外資系やIT、中小の企業を中心に採用活動の前倒し傾向も鮮明で、5月1日時点の大学生の就職内定率は4割超との調査もある。

◎就活支援で新企画 上毛新聞

 来春卒業予定の学生を対象とした企業の採用面接が1日に解禁されるのに合わせ、上毛新聞は新企画「ビジネス・就活 便利帳」を始めた。就活中や就活を控えた学生と保護者、若手社会人が活用できる記事や情報を毎週金曜に見開きページで展開する。 8、9面に掲載

 メイン企画は県内の各業界の動向や展望を紹介する「業界スコープ」。若手社員が自らの就活を振り返ってアドバイスし、業務のやりがいを述べる。企業が力を入れる人材育成や研修もまとめる。就活を有利に進めるだけでなく、ミスマッチによる離職を防いでもらうのが狙いだ。

 「わかものエール」は、県内企業の社長らによる若者に向けたメッセージ。経営者の目に若い人はどのように映るのか。

 専門家の就活への助言やビジネスシーンでのマナー解説などを随時掲載する。

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