若者の自立 支援で成果 就職後の定着率9割 サポステ

 「働きたいのに、一歩を踏み出せない」―。そんな悩みを抱える若者たちが、ぐんま若者サポートステーション(前橋市千代田町、通称・サポステ)の支援を受け、自立に向けて歩み出している。個別相談や講座、職場体験を通じ、一人一人に合った仕事に就くための地道な手助けが成果を上げ、就職後の定着率は約9割にもなる。

 大学卒業後も就職が決まらなかったり、採用されても短期間でやめてしまったり。サポステを利用する人の悩みはさまざまだ。

 服の製造、販売を手掛けるアイトスの高崎商品センターで働く杵淵駿さん(25)=前橋市箱田町=は、家族の勧めで相談し、同社での職場体験をきっかけに採用された。働き始めて2年近く。「最初はつらかった。でも仕事がこなせるようになり自信が付いた」と表情は明るい。

 同社では杵淵さんを含めパート採用されたサポステの利用者7人が働く。

センター所長の松井ひろみさん(44)は取り組みに賛同したとし「皆たくましく成長しているのがうれしい」と話す。

 サポステは、厚生労働省の委託を受けたNPO法人や民間企業が全国各地で運営する。本県では2007年に設立され、前橋、太田両市に窓口がある。

 15年度に始めた職場体験は製造や流通、福祉、農業など幅広い業種の約30社が協力し、これまで80人以上が参加した。サポステ自体は就職をあっせんしないが、体験をきっかけに採用される人も多い。採用後も定期的に悩みを聞いたり助言したりして、定着につなげている。

 責任者の唐沢文彦さん(47)は、就職希望者に有利な「売り手市場」が続く半面、仕事への不安や悩みがある若者も多いと指摘する。「不安を解消し、一歩を踏み出すサポートをしたい」と、利用を呼び掛けている。

 利用は無料。問い合わせはサポステ(☎027・233・2330)へ。

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