高校生 求人倍率2.75倍 内定続々超売り手 「大卒レベル」研究職も
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学校に届いた求人票で情報を集める生徒=前橋商業高

 2019年春卒業予定の県内高校生の求人倍率(9月末時点)は、前年同期比0・30ポイント上昇の2・75倍だったことが30日、群馬労働局(半田和彦局長)のまとめで分かった。比較可能な1994年3月卒以降、2番目に高い水準で、高校生世代でも「売り手市場」が続いている現状が鮮明となった。9月末の内定者は3年連続で2千人を超えた。


 求人倍率は94年3月卒の2・91倍が過去最高。リーマン・ショック直後は1・10倍台が続いたが、近年は回復傾向にある。

 19年卒の求人数は前年同期比13・6%増の8980人。産業別では、製造業が3945人と全体の4割超を占め、卸売・小売業が1390人、建設業が1025人などとなった。求職者数は1・1%増の3264人。

 内定者は9・3%減の2133人だった。労働局は、内定開始日の9月16日から30日までの事務整理日が前年より1日少なかった影響とみている。

 県内の各実業高校には「超売り手市場」の実感が広がる。前橋商業は就職希望者の9割以上が既に内定を獲得した。大手食品製造会社に内定した浦田蒼(あおい)さん(18)は「たくさんの企業で迷ったが、聞きなじみのある会社に決めた。卒業までは資格取得に励みたい」と意気込む。

 高崎工業は就職希望者に対する求人数が10倍近くに上る。館林商工では売り手市場を受け、進学より就職を勧める保護者が多いという。

 前橋工業に届いた求人の中には20年ぶりに高校生採用をする動きもあり、担当者は「研究開発職など大学卒と同レベルでの内定者もいる」と話す。太田工業の進路指導教員は「求人数は5年ほど右肩上がり。ほとんどの生徒が希望職種に就く」と説明する。

 一方、企業側も若手人材の確 保を重要視する。自動車部 品製造のミツバ(桐生市)は、例年100人以上の県内高校生を採用しており、担当者は「持続的な経営には若い人材が不可欠」としている。



◎9月有効求人1.71倍 正社員は過去最高  群馬労働局が30日発表した9月の労働市場速報によると、県内の求職者1人に対する求人数を表す有効求人倍率(季節調整値)は前月から0・08ポイント低下し1・71倍だった。一方、正社員有効求人倍率(原数値)は1・27倍で、公表を始めた2004年11月以降で最高となった。

 新規求人数は前年同月比8・3%減の1万2892人と3カ月ぶりに減少した。産業別で見ると、介護職の減少幅が大きかった医療・福祉が15・2%減の2799人だった。半田和彦局長は「人手不足で大変な分野。動向を注視したい」と話した。

 一方、製造業は化粧品に使うプラスチック製品工場のフル稼働などが寄与して3・4%増の2290人。タクシーの夜間勤務といった時間限定の求人が目立った運輸・郵便業は14・8%増の908人だった。

 新規求職者数は10・7%減の5434人で、20カ月連続で減少した。

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