2019/01/08【三山春秋】正月休み、実家の本棚にあったアルバム…
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 ▼正月休み、実家の本棚にあったアルバムを開くと、並んで貼ってある2枚の古い通学定期券を見つけた。高校時代、高崎駅まで列車で往復するのに使った物である

 ▼青い文字でそれぞれ「64年1月7日まで」「1年1月8日から」とある。30年前のきょう、有効期限が始まった後者は印字された「昭和」の上に線が引かれ、「平成」と手書きされていた

 ▼昭和天皇の崩御に伴い皇位が継承され、元号が替わる事態を目の当たりにし、タイミングが偶然重なった定期券更新を記念にしようと考えたのを思い出した。時代が変わる。そんな心情に駆られたのかもしれない

 ▼同じ日の上毛新聞(1989年1月8日付)を見ると、新元号を発表する小渕恵三官房長官(当時)の写真とともに、県民の印象を明治、大正、昭和生まれの世代ごとに紹介している

 ▼「混乱の世を経過し、平和が感じられる」(明治生まれ)、「世界から注目されている日本の進むべき道を示した」(大正生まれ)、「より一層女性が飛躍できるようになれば」(昭和生まれ)。戦禍に見舞われた昭和が終わり、平和な社会の到来を願いながら、新しい価値が生まれるよう求めた県民の声だ

 ▼平成の30年でITが進歩し、定期券の形状はずいぶん変わった。日本は良くなったか。いずれにせよ次の元号は何だろう、早く知りたいものだ。

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