2018/01/11【三山春秋】ぐつぐつと煮える鍋のふたを開けると…
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 ▼ぐつぐつと煮える鍋のふたを開けると白い湯気がふわり。年末年始に家族や親戚と鍋を囲んだ人も多いだろう。寄せ鍋、キムチ鍋にすき焼き―。寒い日に皆で味わう鍋料理は格別だ

 ▼ハクサイやネギ、ダイコンといった冬野菜は鍋料理に欠かせない。スーパーで買うだけでなく、採れたてを親戚や知人から分けてもらうこともある。おいしい農産物が手軽に手に入るありがたみを改めて感じる

 ▼冬の食卓を彩る新顔の食材があることを最近知った。ブロッコリーとケールを掛け合わせた「アレッタ」で、2011年に品種登録された新野菜だ。群馬県伊勢崎市で生産が広がっている(昨年12月21日付本紙)

 ▼ブロッコリーとケールはともに地中海沿岸原産だが、アレッタは日本生まれ。ビタミンKやカロテンなどの栄養素を豊富に含み、油炒めやおひたしなどさまざまな調理に適している

 ▼出荷袋には「NEW VEGETABLE」の文字。まだ知名度が低く、購入場所も限られている。それでも取材した生産農家は「この文字を消したい」と意気込む。14年2月の大雪被害から立ち上がり、仲間と前に進もうとする力強さを感じる

 ▼空っ風が吹き、霜が1~2回降りるとアレッタは糖度を増すという。11日夕には日本テレビ系列の情報番組で取り上げられる予定。新しい名産品に成長するのが楽しみだ。

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