2019/03/07【三山春秋】一雨ごとに気温が上がって日差しが…
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 ▼一雨ごとに気温が上がって日差しが暖かくなり、春めいてきた。ウメの花がほころび、甘い香りを漂わせている。昨日は二十四節気の「啓蟄けいちつ」。大地が暖まり冬ごもりの虫たちも目を覚ますとされる

 ▼春の訪れにわくわくする一方で、この時分は花粉症に悩まされる人も多いだろう。目がかゆく、鼻水やくしゃみが出て、喉はいがらっぽい。筆者も先々週あたりからそんな症状が出始め、マスクの着用が欠かせない

 ▼民間気象情報会社などは、今年の花粉飛散量を平年より多いと予想する。今はスギ花粉がピークを迎えており、今月下旬から4月にヒノキ花粉へと移り、5月上旬まで飛散が続くという

 ▼花粉症患者に評判の悪いスギであるが、建材需要への対応などを目的に国が植林を推奨。戦争で荒廃した国土に緑を取り戻す役割を果たしてきた。現在、そうしたスギの多くが花粉を本格的に飛ばす“適齢期”を迎えている

 ▼県は花粉量が少ない「少花粉スギ」の開発を進めてきた。ただ高齢化などで森林経営は厳しく、少花粉スギへの植え替えははかどっていない。花粉症対策の観点からも、スギをはじめとする県産木材の需要の掘り起こしが急がれる

 ▼県産木材の積極的な利用を促す県条例が昨年12月に制定された。花粉への恨みではなく、木のぬくもりに癒やされる日々が訪れることを願う。

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