2019/03/11【三山春秋】「桃栗三年柿八年」ということわざ…
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 ▼「桃栗三年柿八年」ということわざがある。芽が出て実がなるまでに、桃と栗は3年、柿は8年かかるという意味で、どんなものにも相応の年数があるというたとえである

 ▼東日本大震災と東京電力福島第1原発事故は今日、発生から8年を迎える。ちょうど柿が結実する期間と重なる。だが被災地の状況をみると、住環境やインフラの整備などは前進しているものの、復興にはさらに時間を要するようだ

 ▼今も全国で約5万2000人が避難生活を送る。県の2月末時点のまとめによると、県内で受け入れている避難者は801人に上る。帰還困難区域が残り、廃炉作業は長期化、原発事故の爪痕は深い

 ▼群馬県への影響も続いている。県産農畜産物に対する輸入規制である。中国や韓国、台湾など5国・地域が何らかの措置を取っている。県内農家が輸出拡大に力を入れ、成果も出ているだけに、規制解除が待たれる

 ▼日本の農林水産物の最大の輸出先である香港が昨年、県産食品の輸入条件を緩和したのは朗報だ。沼田市などが13日から現地で特産の農産物のフェアを開くなど、販路開拓の取り組みも始まる

 ▼震災から多くを学んだ。計画停電では電気のない生活の不便さを思い知った。だが8年がたち、そうした危機意識が薄れてはいないか。3・11に心を元の状態に戻し、永続化する必要がある。

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