2019/03/15【三山春秋】パキスタン出身のモハマド…
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 ▼パキスタン出身のモハマド・マンズールさん(59)=前橋市=が母国で特注のサッカーボールを作った。FIFA(国際サッカー連盟)の公式球と同等の素材など4種類60個で「Gunma」(グンマ)の文字が書かれている

 ▼パキスタンは主要生産国。日本ではあまり知られていない。児童労働の問題もあったが改善が進んだ。同国で選手だったマンズールさんは「パキスタンで作る本格的なボールを見てほしい」と考えた

 ▼2017年秋から半年間、国に戻り、産地の東部シアールコートの工場と折衝を重ねた。視覚障害者競技のブラインドサッカー用の音が出る球もある

 ▼ボールにはゼネラルマネジャーを務める前橋市内のカシミール・日本料理の会員制レストラン「SAHARA」(サハラ)の文字も。社会・医療活動の拠点を目指して店を主宰する薬剤師の吉江福子さん(68)=同市=によると、「助ける」意味の同国の言葉という

 ▼事業化の可能性もあるが、マンズールさんを後押しする吉江さんは「まず理解のある人にオブジェとして飾ってもらい、群馬のサッカー応援に」と願う

 ▼県内在住のパキスタン人は974人、国籍別で10番目(18年末現在)。1年で6%、56人増えた。4月の改正入管難民法施行で外国人の増加は加速するだろう。改元の年、県民との助け合い、相互理解の元年としたい。

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