2019/03/16【三山春秋】自宅に近い公園のカワヅザクラが…
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 ▼自宅に近い公園のカワヅザクラが花をつけた。日ごとに春めいていく。年度替わりと重なり、卒業と入学、入社など人生の新しいステージに立ち、期待に胸を膨らませている人も多いだろう

 ▼春は自殺者が増える季節でもある。警察庁の統計では昨年の自殺者は全国で2万0598人。3月の1989人を筆頭に、3~5月が上位月を占める

 ▼原因は定かではないが、「約束破りの効果(ブロークン・プロミス・エフェクト)」という説を聞いたことがある。冬を越え、心機一転で臨む春への期待と、直面する現実との差が自殺に走らせる。本来は、楽しいはずの週末が期待はずれに終わり、失望で月曜日に死を選ぶ人が多いとの説だ

 ▼新たな環境でひどく落ち込むなど自殺の兆候が見える同僚や友人がいたら、どんな言葉をかければいいのか。「ポジティブに考えよう」「君ならできる」と言ってしまいそうだが、逆効果

 ▼サインに気付いて未然に自殺を防ぐゲートキーパーの大小原利信さんが前橋市で講演した。「よく耐えてきたね」「完全にできなくて当たり前だよ」と共感するのが大切なようだ

 ▼悩みを話してもらうには普段から相手を認め、信頼関係ができていることが前提。名前を呼び掛けてから、「おはよう」などとあいさつするのがいいという。気恥ずかしいが、春からの心掛けにしたい。

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