2019/04/08【三山春秋】県内は平野部を中心にサクラが…
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 ▼県内は平野部を中心にサクラが見頃を迎えた。ほかにもさまざまな花が咲き乱れ、まさに春らんまんである。週末に花見を楽しんだ人も多いだろう

 ▼ふと、高校時代に習った中国の故事を思い出した。古代のぎょう帝が世の中の状況を見るためにお忍びで街に出た。一人の老人が腹鼓を打ち、地面を踏み鳴らして、みかどの力がどうして私に関係あろうかと歌っていた、といった内容だった

 ▼「鼓腹撃壌」である。子どもが自分を褒めたたえるのを聴いて納得しなかった帝だが、政治について意識しない老人の歌の中に、政治が行き届いていることを実感。太平を楽しむさまとして使われる

 ▼翻って現在の社会はどうか。7日に投開票された県議選は、投票率が過去最低を更新した。政治に対する県民の無関心の広がりを示す。だが、そこに太平の世への満足感があるようには思えない

 ▼低投票率の理由として、多様化への対応不足が挙げられよう。例えば女性候補である。選挙の候補者数を「できる限り男女均等」にする法律が昨年施行されたものの、今回は前回を下回った。若手候補の発掘も進まなかった

 ▼ともあれ、無投票当選を含め50人の新県議が決まった。人口減少で地方は大変革が迫られている。5月には新天皇が即位し令和時代が始まる。新県議には今まで以上に県民に身近な県政を求めたい。

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